成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳(3、4月月間賞)

[ 2024年5月3日 05:30 ]

タイガース川柳
Photo By スポニチ

<月間賞>
阿部Gに 開花ゆずって 岡桜
(大阪府東大阪市 水口 千枝子)

<週間賞>
大山が 風と子供に お礼する
(大阪府大阪市 中戸 廣之)

<佳作>
シーソーを 制したことが ゴールデン
(東京都練馬区 なつ)

記念日の 妻に捧げる 三勝目
(三重県桑名市 中島 康博)

初完投 苗植え月を 締め括る
(愛知県名古屋市 幅 茂)

アレン覇の 肥やしにしたろ ヨン失策
(和歌山県かつらぎ町 岡 淳)

【講評】
 選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 はじめチョロチョロ中パッパ、赤子泣いても蓋(ふた)取るな。

 昭和の頃、かまどでおいしいご飯の炊き方をこう習った。

 4月は14勝7敗3分けで今季最多の貯金6で終えたが、3月を含む開幕の出だし2カードは負け越し。

 2点3点しか取れない試合が続いた。

 14日、中パッパにするために岡田監督は我慢できず蓋を取りビックリ水を差した。

 次戦の16日、雷と大雨の洗礼で引き分けた後、今季初の5連勝して波に乗り、20日の中日戦では中パッパと今季12球団最多の15点を取った。

 翌21日には今季初の首位になり「ゴールデンウイークこどもまつり」だった28日のヤクルト戦で、ついに「神風」が吹いた。

 1点を追う7回2死一、二塁で大山選手が打ち損じた左翼への浅いフライにその風が突然吹いて2点タイムリーになった。

 この逆転勝利で貯金が5になった中戸廣之さんの奇跡句が週間賞になった。

 なつさんの句は27日のヤクルト戦から始まった大型連休のシーソーゲーム辛勝を詠んだものだろうか。

 ゲラ投手が9回に来日初被弾でヒヤヒヤしたもんね。

 この試合で先発した大竹投手は、その時点でリーグトップタイの3勝目をあげ、お立ち台で「明日は結婚記念日です」と言ったのを祝って中島康博さんが入選した。

 30日、村上投手は初回初球で広島の秋山選手から被弾したが、後はきっちり締め今季初完投で2勝目。

 さすが昨季のセ・リーグMVP、新人王だと幅茂さん。

 26日のヤクルト戦で珍しく木浪選手が3つのエラー、大山選手もトンネルエラーした。

 岡淳さん、この中パッパもいい肥料になりそうだね。

 さあ、今夜からの眼下の敵もパッパッとくだそう。

 ▼応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールはyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を明記のこと。次回は12日必着。掲載は14日。

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