広島・林 “師匠・筒香の教え”で今季初マルチ初打点 「生かしていけたら」1軍定着へアピール

[ 2024年5月20日 05:45 ]

セ・リーグ   広島9-3巨人 ( 2024年5月19日    マツダ )

<広・巨>5回、林は安打を放つ(撮影・奥 調)
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 広島・林がバットで1軍定着をアピールした。今季初昇格した14日のヤクルト戦から5試合連続で先発(8番・一塁)に指名され、今季初のマルチ安打、今季初打点となる2安打1打点をマーク。巨人戦3連勝に貢献し、充実感をにじませた。

 「積極的にいった。追加点になって良かった。ああいう場面で打てたことは今後の励みになる。生かしていけたらと思います」

 1点優勢の4回1死一、三塁。2番手の左腕・井上の内角低め直球を振り抜くと、打球は右前で弾んだ。巨人を突き放す貴重な適時打にガッツポーズ。2安打と敵失と矢野の左犠飛で8―3とした5回には、2死から平内の151キロを右前へ運んだ。伏線はあった。

 2回の先頭で、井上の初球147キロ直球を右翼線へ弾き返した第1打席。「良い感じで入れたので、それを継続する中で配球も考えながら、思い切りいった結果がヒットにつながった」。巨人・佐々木にスライディングで好捕されて右飛に終わっても、確かな感触を得ていた。

 「打撃練習から丁寧に。構えから丁寧に」

 師匠の教えを忠実に実践する。新春の自主トレで初めて師事し、米国から古巣DeNAに復帰した筒香。初戦のヤクルト戦(6日)で放った逆転3ランに「見ました。凄いな、の一言」と衝撃を受け、打って1軍定着することで恩返しを誓う。

 「経験してもらいたいから。ライト前に、いいヒットだったと思う。しっかり振り切っているから、あそこに落ちたと思うしね」
 抜てきした若ゴイが躍動する姿に、新井監督も目を細めていた。(江尾 卓也)

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