大谷翔平 移籍後初サヨナラ打「特別な週末。ボブルヘッドデーは打てなかったので打ちたいと思っていた」

[ 2024年5月20日 08:00 ]

ナ・リーグ   ドジャース3―2レッズ ( 2024年5月19日    ロサンゼルス )

移籍後初のサヨナラ打を放ち、同僚からウオーターシャワーで祝福された大谷(中央) (AP)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)は19日(日本時間20日)、本拠ドジャースタジアムでのレッズ戦に「2番・DH」で先発出場。第4打席に一塁へ内野安打を放って2試合ぶりの安打をマークすると、延長10回に移籍後初のサヨナラ打を放った。4打数2安打で打率.353。前日に6毛差で打率トップに立っていたブルワーズのウィリアム・コントレラス捕手(26)はこの日のアストロズ戦は5打数無安打で打率.341に落とし、大谷がトップに返り咲いた。チームは今季2度目のサヨナラ勝ちで2カード連続勝ち越しを決めた。

 今週はボブルヘッドデー、大谷翔平の日制定とイベントが重なった。自身4年ぶり2度目のサヨナラ打で締めくくった大谷は「特別な週末だった。ボブルヘッドデーは打てなかったので、それ以降しっかり打ちたいなと思っていたので今日はいい形で打ててよかった」と笑顔を見せた。

 打席での狙いについては「長打ではなくて、単打をしっかり打つスタイルのバッティングだった。いい結果になってよかったと思います。初球もいい球でしたけど、そこは見送ってよかったと打席の中で思っていた。その前のスライダーだったり、そこらへんの厳しいボールをファウルにできていたところが結果的にいい結果につながったのかなと思います」と振り返った。

 最大の見せ場は2-2で迎えたタイブレークの延長10回だった。2死一、二塁で大谷。カウント1―2から内角速球を引っ張ると、打球は右翼線で弾み、本拠ファンが大熱狂の移籍後初のサヨナラ打となった。

 大谷はベンチから飛び出てきたナインからウオーターシャワーで祝福され、満面の笑みを浮かべた。試合後、大谷は「単打でいいのでヒットで終わらせたいと思っていた。独特な球筋なので何とか食らいつくイメージをだけ持って、何とかバットに当てたいなと思っていた」と振り返った。

 2―2の8回の第4打席は変則左腕モルのスイーパーにタイミングを合わせるのに苦戦しながら、カウント2―2から外角のスイーパーを引っかけて一、二塁間へのゴロ。俊足を飛ばして内野安打を勝ち取った。一塁ベースを駆け抜けたところで一塁塁審に手術明けでリハビリ中の右腕がひっかかり、ヒヤリとさせられる場面もあった。

 17日のレッズ戦では第2打席に今季13号を放ち、リーグ単独トップ&両リーグ最多タイとなった。しかし、18日のレッズ戦ではベッツの休養によって移籍後初めて1番で出場も4打数無安打。打率は.3497に落ち、ブルワーズのコントレラスの.3503を6毛差で下回った。

 大リーグ公式サイトは18日に大谷の打撃内容を徹底分析した。バレル率が過去最高だった2021年の12.2%を上回る15.6%を記録していることや、三振率がキャリア最低の19.5%で、2021~2023年の25.9%から減少していることなどを指摘。また、変化球打ちやストライクゾーンの境界線のエッジピッチ打率が向上していることを好調の要因として挙げた。

 この日はデーゲーム。ナイトゲームは打率.333に対し、デーゲームは.386と結果を残しているだけに、この試合でも結果を残した。

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