阪神・近本 7戦ぶり1番復帰で適時打 「楽には打てる」岡田監督に気持ち伝えていた

[ 2024年5月20日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神7-2ヤクルト ( 2024年5月19日    甲子園 )

<神・ヤ>4回、右前適時打を放つ近本(撮影・岸 良祐)
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 阪神の1番・近本が久々の快音を放った。才木の押し出し四球で勝ち越した直後、4回無死満塁で迎えた第3打席。石川が投じた初球を強振した。見逃せばボールの可能性もあった高めの直球を捉えた一打は右前適時打。4試合ぶりの安打で4試合ぶり打点も生まれた。

 「思い切って打ちにいくというのが、最近の自分の中でのトレンドの一つでもある。前の打席から思い切って打ちにいけていた。結果的に、良い結果になったのは良かった」

 胸をなで下ろしたのも当然だった。16日の中日戦からこの日の第2打席まで続いていた無安打は今季最長の15打席連続。昨季143安打を記録したヒットマンにとっては長いトンネルだった。チームの得点力アップを期して6試合連続で3番に座ったが、今季は同打順で計7試合に出場して打率・160と低調。そのため、練習前に岡田監督は近本の意思を確認していた。

 「3番に入れたら率も悪いから。(3番で起用し続けて)打てんようになるのもあれやったからな。近本と話したわ。で、1番でいこう、戻そうかって。(本人は)1番の方が楽に打てます、とは言うてた。でも、いずれは3番打ちたいです、って」

 事前のコミュニケーションが奏功した。11日のDeNA戦以来、7試合ぶりとなる1番で本来の姿がよみがえった。「素直に気持ちを伝えていました。(1番は)楽には打てる。ランナーがいない状態で常にイメージして入れるので」。打撃で復調の兆しを見せれば、守備でも好プレーを披露。8回2死二塁で山田が放った浅い飛球をスライディングキャッチした。攻守で躍動した頼れる切り込み隊長が再上昇の気配だ。(山本 浩之)

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