巨人・坂本勇人 “神様超え”に続いて“ミスター超え” セ・リーグ新記録の通算187度目猛打賞

[ 2024年5月18日 17:00 ]

セ・リーグ   巨人―広島 ( 2024年5月18日    マツダ )

<広・巨>5回2死、坂本は右翼線二塁打を放つ(撮影・奥 調)
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 巨人の坂本勇人内野手(35)が18日の広島戦(マツダ)で9回に3安打目を放ち、今季3度目となる猛打賞。通算187度目の猛打賞で“ミスタープロ野球”長嶋茂雄(巨人)を抜いてNPB歴代単独3位に浮上し、セ・リーグ新記録を達成した。

 「5番・三塁」に入って9試合連続で先発出場。相手先発右腕・九里から2回の第1打席で左前打すると、5回の第3打席では右翼線二塁打。9回の第5打席で5番手右腕・栗林から左前打して猛打賞達成となった。

 坂本は球団創設90周年記念特別試合「長嶋茂雄DAY」として行われた今月3日の阪神戦(東京D)で3安打を放ち、今季2度目となる猛打賞をマーク。これが通算186度目の猛打賞で、長嶋の持つNPB歴代3位のセ・リーグ記録へ並び、長嶋茂雄終身名誉監督(88)も観戦に訪れたメモリアルマッチに花を添えていた。

 12日のヤクルト戦(神宮)では6回に相手先発右腕・サイスニードから右前打を放ち、通算2351安打として“打撃の神様”と呼ばれた川上哲治(巨人)のNPB歴代13位記録に並んだ。それまで3試合連続無安打だった坂本にとっては4試合16打席ぶりの安打だった。

 12日は「母の日」仕様で、ほかの選手たちと同様にバットなどの野球道具をピンクでそろえた坂本。最愛の母・輝美さんは坂本がプロ1年目の18歳だった2007年6月19日、息子のプロ初安打を見ないまま47歳の若さで他界しているが、天国の母に捧げた2351安打目となっていた。

 14日のDeNA戦(富山)では2回に右前打を放って“神様超え”の通算2352安打とし、歴代単独13位に浮上。15日のDeNA戦(福井)では初回に通算2353安打目となる先制の左前適時打を放ち、これがチームの決勝点に。

 また、この日の5回に放った右翼線二塁打は今季3本目の二塁打で、通算448二塁打をマーク。山内一弘(広島)の持つNPB歴代3位記録に並んだ。NPB歴代2位の福本豊(阪急)まで「あと1」、通算487二塁打している立浪和義(中日)以来史上2人目となる通算450二塁打には「あと2」と迫っている。

 なお、この日の3安打で通算2358安打。NPB史上唯一3度の3冠王に輝いた落合博満(日本ハム)の通算2371安打まで「あと13」で、長嶋茂雄(巨人)の通算2471安打までは「あと113」となっている。

 【NPB通算猛打賞10傑】
1位 張本 勲(ロッテ)251度
2位 川上 哲治(巨人)194度
3位 坂本 勇人(巨人)187度
4位 長嶋 茂雄(巨人)186度
5位 野村 克也(西武)180度
6位 福本 豊(阪急)178度
6位 松井稼頭央(西武)178度
8位 立浪 和義(中日)175度
9位 王 貞治(巨人)171度
10位 広瀬 叔功(南海)169度
※所属は最終、現役は坂本のみ

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