九産大V47 プロ注目の俊足・浦田が4安打躍動!燃えていた理由。阪神スカウトも高評価

[ 2024年5月18日 19:04 ]

福岡六大学野球春季リーグ最終週初日   九産大7―4九共大 ( 2024年5月18日    福工大 )

<九産大・九共大>4安打と打線を引っ張った浦田(撮影・杉浦 友樹)
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 九産大が7―4で九共大に勝利し、3季連続47度目の優勝を飾った。プロ注目の1番・浦田俊輔内野手(4年)が二塁打3本含め4安打1打点の活躍で貢献した。

 燃えていた。5月11日の日経大戦では遊撃の守備で2失策と“らしくない”拙守ぶりでチームの全勝もストップした。大久保監督からは「それではプロにいけないぞ」と声をかけられた。チームは2勝1敗で勝ち越して勝ち点を獲得。勝てば優勝の今週に向け、ノックを受ける回数を増やし、スローイングの練習に取り組むなど見つめ直した。「先週は足を引っ張ったので、今週はやってやろうと思っていた」と決意していた。

 初回からエンジン全開だった。初回に中前に安打を放つと、相手外野手の動きを見て50メートル5・8秒の脚力で二塁へ(記録は二塁打)。内野ゴロの間に先制のホームを踏んだ。「自分が絶対に出ようと。(二塁へは)狙っていけた」とうなずいた。3回は左前に安打。1点を追う5回は無死一塁から逆方向に二塁打を放ちチャンスを拡大し、一時は逆転のホームを踏んだ。6回はライトへ長打を放つ適時二塁打。三塁を目指してアウトにはなったが、今季初の4安打と足、無失策と安定した守備で貢献。試合後には球場外で胴上げされ「気持ちいいですね」とはにかんだ。

 昨年12月に大学日本代表候補合宿に参加。「練習に取り組む姿勢が変わった」と言う。昨年までは上半身だけだった筋力トレーニングは、下半身もメニューに取り入れ「体が強くなった」と胸を張る。ここまで10試合を終え無安打は1試合のみ。16安打を放ち打率・390の活躍だ。指揮官は「浦田がほんとにいい形で引っ張ってくれた。取り組む意識がワンランク、ツーランク高くなった」と目を細めていた。

 全日本大学選手権は18年に4強入りしたが、19、21、23年と初戦敗退。九州六大学連盟の優勝チームとの初戦に向け、浦田は「福岡対決で負けられない。けっこう燃えている。絶対に勝ちたい」と頼もしかった。

 ▼阪神・前田忠節スカウト(浦田について)スピードあって走れて守れてバッティングもあれだけ打てる。面白いですよね。 

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