阪神・原口 6年ぶりの大役に燃えた!初の4番弾「本当にいいホームラン」自画自賛の1号3ラン

[ 2024年5月17日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神9―4中日 ( 2024年5月16日    バンテリンD )

<中・神>6回、原口は3点本塁打を放つ(撮影・須田 麻祐子)
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 阪神の原口は打った瞬間に確信した。18年6月1日西武戦以来、10度目の4番。通算28本目にして初の「4番弾」で11安打9得点の猛攻を締めくくった。

 「自分のスイングをすることだけ。打者有利のカウントだったので、自分のスイングをしよう打った結果。本当にいいホームランだった」

 6回1死一、二塁で2ボールから根尾の真ん中低め直球を一振りで仕留め、左翼席へ打ち込んだ。2点を返された直後。中日側へ傾きかけていた流れを再び引き戻し、勝負の行方は決した。

 「昨年の日本シリーズの指名打者で立った時の方が凄く緊張感があった。その経験があった。力むことがなく普段通りやろうと」

 1死二、三塁の初回は先制の三ゴロ。不振の大山に代わる重責でも冷静だった。「何とか1点ほしいところだったので、結果的にいい打点」。4番では初打点が付き、一気に16年7月28日のヤクルト戦以来の1試合4打点まで伸ばした。一塁守備でも2回に細川の一塁線への打球に跳びつき、グラブに当てて単打で食い止めるなど攻守で起用に応えた。

 昨年8月19日のDeNA戦。1点リードの7回無死一塁でバント要員での代打に緊張が極限まで達していた栄枝に声をかけた。左腕・田中健の特徴や球種を細かく伝え、「大丈夫だよ」と送り出して犠打は成功。栄枝は「原口さんは優しかった」と感謝した。

 近年は代打が主。ベンチでは人一倍声を出し、グラウンドに出れば結果を出す。その姿勢はまさにチームにとっての模範だ。「こういう時に勝てたことが一番。勢いがつく勝ち方ができて、また明日(17日)につながる」。野手では梅野と並んで最年長32歳。余韻に少し浸った後、すぐ次の試合へ目を向けた。
(石崎 祥平)

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