阪神“不動”の2番・中野 今季3度目の猛打賞 「打席での感覚は良くなっている。つなぐ役割は変えずに」

[ 2024年5月17日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神9―4中日 ( 2024年5月16日    バンテリンD )

<中・神>4回、中野は2点二塁打を放ち、ベンチへ向かってポーズする(撮影・須田 麻祐子)
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 不動の男が21試合ぶり3度目の猛打賞だ。流動的なオーダーが続く中、「2番・二塁」を定位置とする阪神・中野がヒットパレードを奏でた。初回無死一塁できっちり引っ張って右前打し、一、三塁への好機拡大で先制点を演出。4回1死満塁では左中間へ鮮やかな2点二塁打。6回1死でも中前打で原口の1号3ランを誘発し、大勝をけん引する3安打2得点に胸を張った。

 「少しずつ打席での感覚は良くなっているかなと思う。でも、あくまでも後ろにつなぐ役割は変えずに、引き続きやっていく」

 開幕から39試合全てに先発フル出場。8番で起用された4月14日の中日戦を除く38試合で2番を務め、今季の猛虎では最も多く「同じ打順」を任される。ヤクルト・サンタナと並ぶ二塁打10本は、11本の中日・細川に次ぐリーグ2位だ。

 「今年は強く引っ張ろうと思っていたので、そこで長打は増えている」

 スラッガー2人と遜色ない数字を残し、「本来の逆方向の打球を増やしていければ、打率も上がっていく」とさらなる進化も見据える。「その日にどういう場面で回ってくるか分からない。自分の最低限の役割ができたら」。3回には田中の二塁右へのゴロを好捕。攻守にドッシリと構える中野の存在こそ、今の猛虎には不可欠だ。(八木 勇磨)

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