中大が接戦制して自力Vへ可能性残す 今村拓哉&岩城颯空の両左腕で完封リレー

[ 2024年5月17日 13:11 ]

東都大学野球1部春季リーグ・第5週第3日   中大2―0亜大 ( 2024年5月17日    神宮 )

<亜大・中大>試合を制しガッツポーズする中大・岩城(左)、今村(撮影・大城 有生希)
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 自力優勝のためには1敗もできない中大が守りきって亜大から勝ち点を奪取。息詰まる投手戦を制すると清水達也監督は「本当にピッチャーがよく投げてくれた。この2人(今村と岩城)がずっと引っ張ってくれていたので結果が出て良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 4年生の意地だ。先発を任されたのが今春リーグ戦デビューを果たした左腕・今村拓哉投手(4年=関東第一)。今季2度目の先発は4回3安打無失点と試合をつくり「一人一人丁寧に投げた結果、きょうの結果につながった」と充実感を漂わせた。

 まさに苦労人だ。2年夏にトミージョン手術を受け、その後はリハビリ生活が続いた。苦しい時間が続く中でも神宮で投げることだけを励みに自主練習などを続け、今春、ようやくリーグ戦デビューを果たした。

 この日は敗れると自力優勝の可能性がなくなる大事な試合だったが「プレッシャーは感じませんでした」。4回無失点、6三振も奪う快投で左腕・岩城颯空投手(3年=富山商)へつなぎ2人で完封リレーを果たしてみせた。

 チームはこれで7勝4敗の勝ち点3。未消化の青学大と日大から勝ち点を奪えば19年秋以来の優勝を自力で決めることができる。残された道は3連勝のみ。今村は「負けたら優勝決定戦もないので逆に開き直って、負けたらとか考えず勝つことだけ考えています」と優勝への思いを口にした。

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