阪神・岩崎“再出発”の零封6セーブ目　2被弾した11日以来の登板で本来の姿戻った

セ・リーグ   阪神1ー0中日 （ 2024年5月15日    バンテリンD ）

＜中・神＞　最後を締めた阪神・岩崎（左）は坂本と握手をかわす（撮影・大森　寛明）
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　常にポーカーフェースの虎の背番号13は、再出発のマウンドでも冷静沈着だった。岩崎が1点リードの延長11回から5番手で登板。1回無失点で、5日巨人戦（東京ドーム）以来となる6セーブ目を挙げた。

　「前回の反省があったので、ちょっと四球に対して考えすぎてしまった。そういったところを、もう1回、整理してマウンドに上がりたい」

　虎党で埋め尽くされた左翼席からの大歓声を浴び、マウンドへ。先頭のカリステには四球を与えたが、そこから本領を発揮した。細川を遊ゴロ、代打・中島を右飛に仕留め、最後は石川昂をチェンジアップで空振り三振に料理。激闘を締めた。

　4日前の岩崎は、もう過去の人だ。前回登板の11日DeNA戦（横浜）では2点リードの8回から登板。先頭を打ち取ったところまでは、普段通りだった。しかし代打・桑原への四球からリズムを崩し、続く蝦名に中堅への同点2ランを被弾。さらに2死から筒香にも右越え勝ち越し弾を浴び、敗戦投手となった。あれから中3日。心身両面をしっかり切り替え、本来の投球で勝利を引き寄せた。

　ここまで18試合登板2勝1敗、防御率2・04。ゲラとともに勝ちパターンの8、9回を担う「ダブル守護神」の一角として、次戦もチームのために腕を振る。（杉原　瑠夏）