阪神・森下 1番でVお膳立て 延長11回先頭打者で二塁打「チャンスをつくれば何か起こる打順」

[ 2024年5月16日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1ー0中日 ( 2024年5月15日    バンテリンD )

<中・神> 延長11回、二塁打を放つポーズを決める阪神・森下(撮影・大森 寛明)
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 新たに虎のリードオフマンを担う阪神・森下の一打が、決勝点につながった。0―0で迎えた延長11回。先頭打者として打席に入り、目の覚めるような快音を敵地バンテリンドームに響かせた。

 「たぶん、拓夢(中野)さんと近本さんを警戒して左ピッチャーを当ててきたと思う。やっぱり自分が(塁に)出て、チャンスをつくれば何か起こる打順だった。結果的に長打だったので良かった」

 1ボールから4番手・斎藤が投じた外寄りのシュートを一振りで仕留めた打球は、左中間フェンスにワンバウンドで到達した。歓喜に沸く三塁ベンチに目をやって喜びを爆発させた直後に、代走の切り札・植田が送られてお役御免。背番号1の一打が、1死三塁から近本の決勝適時打をお膳立てした。

 「チャンスメークする場面が多いので、そういう場面で役割をしっかり全うしようという形で(打席に入っている)」

 「1番」はこの日で2試合連続。昨季10試合で担ったとはいえ、まだ不慣れと言える。それでも「3番」で発揮していた持ち前の勝負強さに加え、チャンスメークも求められる場面で堂々と結果を残した。昨季、対戦打率・625(8打数5安打)と好相性だった東海大相模高の先輩・小笠原には4打数無安打に抑えられたが、勝負どころでの一本で、挽回してみせた。

 これで「1番」では2試合連続安打。やはり若き背番号1が打てばチームが活気づく。現在は低調な猛虎打線だが、森下の「1番」が貧打打開へ効果的であることも誇示した。打力、勢い…適性を買って1番起用する岡田監督は「昨日(14日)は良かった」と辛口評価した上で、「最後に1本出たからなあ、もうええわ、森下はそれで」と目を細めた。

 「1点をどっちが先に取るか、そういう戦いだったので、なんとか勝ててよかった」と森下。次戦以降も、果敢に先陣を切る。(石崎 祥平)

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