ソフトバンク 柳田だ! 山川だ! 近藤だ! クリーンアップそろい踏みで“不敗神話”14戦全勝

[ 2024年5月16日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7ー3楽天 ( 2024年5月15日    楽天モバイル )

<楽・ソ>5回、ソフトバンク・柳田が2点適時二塁打を放ちポーズを決める(撮影・篠原岳夫)
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 最強クリーンアップが誇る“不敗神話”が継続――。ソフトバンクは15日、楽天に7―3で快勝した。2―3の5回に3番・柳田悠岐外野手(35)の2点二塁打で逆転に成功し、4番・山川穂高内野手(32)の適時二塁打でリードを広げた。5番・近藤健介外野手(30)を含めた3人がそろって安打を放った試合は今季14戦全勝。中軸トリオの活躍で貯金は再び今季最多の14となった。

 1点を追いかける5回1死二、三塁のチャンスで3番・柳田のバットが快音を響かせた。楽天先発・荘司が初球に投じた高めの直球を振り抜いた。「シンプルにストライクは振って、ボールは見逃してということだけを意識してました」。右翼フェンスに直撃する2点適時二塁打。主砲の一振りで逆転に成功した。

 さらに4番が畳みかける。続く山川はカーブを引っ張って左翼線への適時二塁打。貴重な追加点を挙げ、両リーグ断トツの36打点とした。「前回(4月6日の対戦で)やられていた投手。対応しようと思っていた。いい流れに続いていくことができました」と手応えを口にした。

 リーグ最強の中軸トリオが打てば負けない。今季の強さを象徴する“不敗神話”を継続した。5番・近藤も2回に右翼線への二塁打を放っており、これでクリーンアップ3人がそろって安打を放った試合は開幕から負けなしの14連勝。また、4番・山川が打点を挙げた試合は1分けを挟んで無傷の15連勝にまで伸びた。

 先発・石川が今季の先発陣では最短となる3回1/3でマウンドを降りる苦しい試合展開となった。その中でリリーフが踏ん張り、主軸がきっちりと好機で打っての逆転勝ちだ。5回は無死二、三塁で2番・川瀬が中飛に倒れたが、柳田と山川が流れを変えた。小久保監督は「(川瀬が)凡退した後に、柳田が1球で仕留めてくれたのが大きかった。あれでチームの雰囲気がガラッと変わった。あそこのチャンスで点が入らなかったら嫌な展開になっていたと思う」と振り返った。

 0―2から中村晃の中前適時打などで同点に追いついた4回の攻撃も柳田、山川の連打が起点となってのものだった。3安打した柳田は今季5度目の猛打賞、2安打の山川は同9度目のマルチ安打だった。近藤は1安打だったが、リーグトップの打率・321をマークしている。鮮やかな逆転勝ちを収めたソフトバンク。役者がそろい踏みし、貯金は再び今季最多の14となった。(木下 大一)

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