巨人・坂本“福井男”本領V撃 8年ぶりでも変わらぬ勝負強さはホテルのおかげ?「今までで一番凄い」

[ 2024年5月16日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4-0DeNA ( 2024年5月15日    福井 )

<巨・D>初回、坂本は先制適時打を放つ(撮影・西川 祐介)
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 越前のファンを喜ばせた。巨人・坂本が石田健の内角直球を左前へ運ぶ。初回2死一、二塁で先制打。「いっぱいジャイアンツファンがいる。勝利を見せられて良かった」。日本海から吹く心地よい風のような、爽やかな笑みを浮かべた。

 16年以来8年ぶりの福井県営球場での一戦。坂本にとっては5年目の11年8月30日にプロ初の5番を任された思い出の場所だ。この日の決勝打を含め、これで同球場は16打数6安打で打率・375、1本塁打、5打点。4番・岡本和を支える5番に座るプロ18年目の今季も、決勝打はチーム最多6本目と勝負強さが光る。チームも同球場で5連勝。通算でも7勝3敗となった。

 極上のおもてなしが力を与えた。前夜、チームは勝利を決めた富山での試合後にバスで福井入り。約2時間の移動で「ホテルグランディア芳泉」に到着した。待っていたのは露天風呂とこだわりの料理。名産の越前ガニを含めた新鮮な海鮮や肉…。米のブランドも数種類用意されていた。坂本は「今までで一番凄い」と絶賛。阿部監督も「素晴らしい。二十何年もジャイアンツにいるけれど、一番のホテル。料理も豊富」と堪能し、今季8度目の完封勝ちと快勝した。

 チームは負ければ2位に転落していた一戦で投打がかみ合い、首位を堅守。今季最多の貯金5とした。「ああいう場面でもっと打てたらいい」と坂本。宿舎への感謝の気持ちをグラウンドで体現したナインが、北陸シリーズを2連勝で締めた。(青森 正宣)

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