【松本と一問一答】「気づいたら9回」勝利球は「両親に」 大卒→社会人でプロ入り「遠回りと思ってない」

[ 2024年5月15日 21:20 ]

セ・リーグ   ヤクルト2ー0広島 ( 2024年5月15日    松山 )

<ヤ・広>プロ初勝利をあげた松本健はウイニングボールを手に高津監督(右)の祝福を受ける (撮影・奥 調)
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 ヤクルトのドラフト2位右腕・松本健吾投手(25)が15日、広島戦(松山)でプロ初先発し、9回118球を投げ抜いた。新人がデビュー戦で無四球、2桁三振、完封は史上初の快挙となった。

 新人の初先発初完封は08年の大場翔太(ソフトバンク)以来で、球団では国鉄時代の52年、小山恒三以来72年ぶりの快挙となった。デビュー戦白星は球団新人では13年4月3日広島戦の小川以来11年ぶり14人目。

 初回から3回まで安打でランナーを出したが、後続を冷静に抑えた。4回からは6イニング連続で三者凡退の快投。10奪三振、無四球、許した安打はわずか「3」だった。最後の打者を投ゴロに抑えると、ガッツポーズをつくって喜んだ。

 以下は松本健の一問一答。

 ――プロ初登板完封勝利。
 
 とてもうれしいです。

 ――完封勝利はイメージしていたか。

 中継ぎにたくさん先輩方がいるので、初登板ですし、行けるとこまで全力で行こうと思ってた結果が1番良い結果になって、良かったです。

 ――プロ初登板、マウンドに上がる前はどんな気持ちだったか。

 新人ですし、チームに勢いを持ってくるようなピッチングをしよう、思い切っていこうと思っていたので、それが良い結果につながって本当にうれしいです。

 ――完封いけると思ったのはいつ頃か。

 気づいたら9回になっていたので、あんまり完封は意識していなくて、あの…良かったです。

 ――新人初登板完封勝利は08年の大場(ソフトバンク)以来。

 初登板で緊張もあったんですけど、本当に1番良い結果になって、何よりチームが勝てたことが1番うれしいです。

 ――アピールポイントはどんなところか。今日良かったところは。

 僕の武器は制球力です。しっかり低めにボールを集めて、ゴロを出して(アウトを)とるのがピッチングスタイルです。

 ――大学卒業後、社会人2年を経てのプロ入り。野球人生を振り返って。

 プロの世界で活躍したいと思って、ずっと練習してきた。僕にとっては遠回りだとは思っていなくて、しっかり社会人まで経験できた結果、今の自分があるので、全く遠回りだとは思っていないし、今まで支えてくださった方に感謝したいと思います。

 ――ウイニングボールは。

 両親にプレゼントしようと思います。

 ――ファンに向けて、自己紹介、意気込みを聞かせてください。

 トヨタ自動車から来ました松本健吾です。チームに勢いを持ってくるようなピッチングをこれからもしていくので、引き続き応援よろしくお願いします。

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