阪神・村上 防御率1.30トップ陥落 自己最多130球目を痛打され…豊橋2年連続白星ならず

[ 2024年5月15日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―4中日 ( 2024年5月14日    豊橋 )

<中・神>3回、高橋宏に二塁打を打たれた村上(撮影・大森 寛明)
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 阪神・村上はプロ4年目で自己最多の130球目だったフォークを石川昂に痛打され、マウンドを降りた。2―1で迎えた8回だ。カリステに同点打を浴び、さらに続いた1死満塁で踏ん張れず、無念の一挙3失点。豊橋市民球場での2年連続勝利には届かなかった。

 「ボール先行でテンポがよくなかったので、あまりリズムに乗れなかった。8回に点を取られてしまったので、そこがいけなかった。投げきれなかったのは申し訳ない」

 7回で104球を投げていても、当然のように8回も続投した。桐敷不在の救援陣を思い、6連戦の先陣を務める者としての責任だった。無死二塁から佐藤輝の失策がなければ、窮地を脱していたかもしれない。中野の2失策が響いた前回7日の広島戦に続く2連敗で3敗目。「先頭を出しましたし、そこじゃないですか」。味方の拙守を恨むことなく、8回先頭の岡林に浴びた右越え二塁打の方を悔やんだ。

 3回に献上した先制点は投手の高橋宏に許した右越え二塁打がきっかけだった。「先制点をまた与えてしまったので、そこかな」。投手に打たれた安打が失点に直結する形も前回と同じ。7回1/3で自責3が付いたことで、防御率0・88から1・30まで悪化し、広島・床田に譲る形でリーグ1位の座から陥落した。悔しさの残る敗戦。肌寒くなった球場を後にした。(杉原 瑠夏)

 ○…村上(神)が8回途中4失点(自責3)で3敗目。防御率は床田(広)の1・28に次ぐ1・30となり、1日から守ってきたリーグトップの座から陥落した。130球は自己最多で、今季の阪神投手陣でも12日才木の128球を上回り最多。今季は被打率・206ながら、投手に対しては15打数4安打の被打率・267と苦戦している。

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