ロッテ・国吉“沖縄凱旋登板”を心待ち 思い出ある父の故郷 ファンの「思い出に残れば」

[ 2024年5月14日 05:00 ]

ロッテ・国吉
Photo By スポニチ

 ロッテは14日から沖縄セルラースタジアム那覇でオリックスと2連戦。ナインは13日、空路で那覇市入りした。ロッテが同スタジアムで公式戦を行うのは17年6月の西武戦以来7年ぶり。父が沖縄市出身の国吉佑樹投手(32)は「自分にゆかりのある地で試合ができるのは楽しみですね」と“凱旋登板”を心待ちにしている。

 自身は大阪出身だが、「子供のころというか、幼稚園とかそのぐらいまで、野球を始めるまでは夏休みとか、結構行っていた」という国吉。沖縄での公式戦登板が実現すれば。DeNA時代の15年7月以来、実に9年ぶりとなる。父の故郷である沖縄について「独特の雰囲気もあるし、野球がすごく盛んな地域なので、お客さんの雰囲気も違う」と語り、「そういった人たちの思い出に残れば」と好投を誓った。

 一昨年が6試合、昨年はわずか3試合の登板に終わったが、プロ15年目の今季は1軍で開幕を迎え、4月10日の西武戦で3年ぶりのセーブ、同16日の西武戦では同じく3年ぶりの勝利を挙げるなど、ここまで10試合に登板して1勝0敗1ホールド1セーブで防御率は2・45。「いろんな場面に使ってもらって、セーブも勝ちもホールドもついたので、良いスタートが切れたかなと思います」と充実の時間を過ごしている。

 昨季は3試合の登板だったが、防御率0・00。CSでも好投し、「あれで自信がついたというか、まだ投げれるという感情も持てた」と振り返り、好調の要因を「ある程度ゾーン近辺で勝負ができるようになったというのが一番大きな変化」と自己分析した。

 もちろん、今回の沖縄遠征での登板機会も十分にありそう。前回15年は2/3回を3四死球で1失点(自責点0)。「あまり良い結果ではなかった印象だけど、その時のマウンドの感じとかは忘れているので、新しいクリーンな気持ちで試合にいける。普段通り、地方球場でやるんだぐらいの気持ちで臨もうかなと思っています」と気負いはない。

 9日に日本ハム戦のため、札幌入りし、那覇でのオリックス戦を終えて16日に帰京するまで、この1週間の総移動距離は約5400キロの強行軍。1メートル96と長身の国吉にとって航空機での長距離移動は苦行のようなもの。「ここまでの移動の距離って…やめてほしいです。腰とかにもきますから」と苦笑いした。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年5月14日のニュース