ソフトバンク外国人育成選手の“お父さん”ウィルフレイセル・ゲレーロ通訳 広島育成や独立Lを経験

[ 2024年5月14日 06:00 ]

アルモンテ(右)の打撃練習をサポートするゲレーロ通訳(撮影・杉浦 友樹)
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 ソフトバンクの外国人育成選手にとって“日本のお父さん”的存在がウィルフレイセル・ゲレーロ通訳(37)だ。最年少16歳のアルモンテらに、施設に入る際「靴を脱ぐこと」など日本のしきたりから教えている。

 ドミニカ共和国出身で08年に広島に練習生として入団。独立リーグの高知や愛媛にも在籍し、150キロ超の直球を武器とする投手だった。現役引退後にソフトバンクで中南米や米独立リーグの国際スカウトを務める萩原健太氏から誘われ、今年でキャリア8年目だ。過去にはモイネロも担当。「モイネロは日本語がしゃべれるから通訳として難しくなかった」と話す。

 日本語もペラペラだ。広島時代は担当の通訳がおらず、気になった言葉をノートに記すなど独学で勉強を重ねた成果だという。また、日本食に苦戦する選手には「食べてみないと分からない」とチャレンジする大切さを説いている。

 通訳として忘れられない光景がある。19年に育成から支配下登録されたコラスが8月の西武戦でプロ初打席、初球本塁打を打ち、一緒にお立ち台に立ったこと。「そのときが一番うれしかった。だからそこまでいってほしい」と願っている。

 ◇ウィルフレイセル・ゲレーロ(Wilfreiser Guerrero)1986年10月17日、ドミニカ共和国出身の37歳。野球は12歳から始める。08年に広島に練習生として入団。10年から育成選手としてプレー。独立リーグの徳島、高知、愛媛にも在籍。17年から現職。将来の夢は祖国で子供たちに野球を教えること。右投げ右打ち。

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