ヤクルト・長岡 病乗り越えた母へ4安打&好守「今この時間を大事にしたい」

[ 2024年5月13日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト3-1巨人 ( 2024年5月12日    神宮 )

<ヤ・巨>8回、適時打を放った長岡(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 最愛の母への思いがプレーに乗り移ったかのようだ。快打連発に華麗なる守備。ヤクルト・長岡が、母の日に熱く躍動した。

 「小さい頃から何不自由なく育ててもらい、まだ伝えられていないので“ありがとう”って言いたい」。3安打2打点した昨年に続いて、2年連続の母の日のヒーローインタビューだった。初回に左翼線二塁打すると3、5回に左前打。犠打を挟み2―1の8回2死一、二塁から右前打で貴重な3点目を叩き出した。4打数4安打1打点で、前日から7打数連続安打。「たまたま」と言うが、遊撃守備でも好守を見せた。

 高1の時に母・綾子さんが白血病と診断され、ドナーとなった経験を持つ長岡にとって、特別な一日だ。当時は注射などで自分の体への負担も大きく、グラウンドに立てない時期もあったが、移植手術は無事に成功。現在は寛解状態にある母へ、最高の親孝行を届け「当たり前の日常が当たり前じゃないと感じた。今この時間を大事にしたい」と言った。母への思いをピンクのバットに宿し、22歳の若武者が同一カード3連敗を阻止した。(秋村 誠人)

 ▼ヤクルト・サンタナ(同点5号ソロに決勝右前適時打)最高の気持ちだった。母と家族は自分にとって全て。今日はとてもうれしい。 

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年5月13日のニュース