阪神の超大型リードオフマンだ!1メートル89、100キロの井上が初1番で3戦連続安打

[ 2024年5月13日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1-0DeNA ( 2024年5月12日    横浜 )

<D・神>3回、井上は中前打を放つ(撮影・須田 麻祐子)
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 デカい男が、渋く貴重なつなぎ役を果たした。プロ入り後初の1番スタメンで出場した阪神・井上が、先制機を演出。1メートル89、100キロで登録されている超大型リードオフマンが気を吐いた。

 「近本さんが2試合で1番を打って、早仕掛けをしていた。自分もそんなに考えることなく、変わりなく打席には入れた」

 0―0で迎えた3回2死一塁。1ボールから、大貫の内角ツーシームにうまく腕をたたんで中前へ運んだ。好球必打で3戦連続安打とした快音が、次打者・中野の決勝の適時二塁打を呼び「しっかりつなげたのが良かった」とうなずいた。

 10日の3連戦初戦から1軍に昇格し、3試合を終えて打率・333(12打数4安打)。4安打のうち半分が課題としていた直球を打ったものだ。その要因として、4月7日にシート打撃で対戦した高橋の“エグい”直球を体感したことが大きい。「真っすぐが前に飛ばなかった。まん中のボールでも吹き上がってきた」。安打も本塁打も放ったが、全て捉えたのは変化球。いずれも投げる前に球種を伝えられており、分かっていても打てなかった先輩左腕の直球が脳裏に刻み付いているからこそ、1軍での結果につながっている。

 岡田監督は、井上の1番起用について「一発がありそうなのを一回行こうか、というのを話していた。例えば森下を1番にするとか、そういう感覚やな。去年と同じ形じゃ(得点)できへんから」と説明。低調な打線の起爆剤として起用された中で、井上が確かな居場所を築きつつある。

 「まだ3試合しかやっていない。引き続き頑張ります」。今年こそ、ポテンシャルを開花させる。(石崎 祥平)

 ○…1メートル89、100キロで登録されている井上(神)が自身初の1番で先発。近年の阪神では20年糸井嘉男、17年中谷将大、16年横田慎太郎の1メートル87を超える大型1番打者となった。井上を超える阪神の長身1番としては、1メートル90のハイアット(97年9月6日横浜戦)の例がある。他球団では1メートル90、104キロの杉本(オ)が23年に1番で5試合に出場し、7月30日の日本ハム戦で初回先頭打者本塁打を放っている。

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