阪神・才木 トミー・ジョン手術を乗り越えて…「今リハビリしている人にも頑張ろうと思ってもらえたら」

[ 2024年5月13日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1-0DeNA ( 2024年5月12日    横浜 )

<D・神>先発した才木(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 【記者フリートーク】多くの人の心に響いた投手戦だった。4月14日の中日戦で才木は梅津と投げ合った。ともに右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)経験者。特別な意識はあったのか聞くと「トミー・ジョンをしているのは知っていたし、良い投手だというのも分かっていました。意識するとかは無かったですけど、とにかく負けないようにという気持ちでした」と振り返った。

 登板後、才木、梅津2人のリハビリに関わった理学療法士から連絡があったそうだ。「投手戦になって凄くうれしそうにしていた。投げられるのを見せられるのが一番うれしいし恩返しですよね」。

 背番号35は自身がマウンドに立つ意味、意義を分かっている。「下村とか、プロに限らずアマチュアの人とか今リハビリしている人たちにも励ましじゃないですけど、頑張ろうと思ってもらえたら。僕の場合はトレーナーとか理学療法士とか、リハビリで直接お世話になっている人への恩返しも強いんです」

 腕を振ることが支えてくれた人の喜びや幸せになる――。大きな手術や長いリハビリに「意味があった」と才木が常々強く口にする理由が、ここにある。 (阪神担当・遠藤 礼)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年5月13日のニュース