ソフトバンク大関が夏場所初日となった雨の母の日に登板中止も茨城県に住む“おかみさん”に感謝

[ 2024年5月12日 19:33 ]

オリックス戦が中止となり、帰り際、ファンとタッチを交わす大関(撮影・岡田 丈靖)
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 大関が、茨城県のおかみさんに感謝した。ソフトバンク大関友久投手(26)が12日、先発予定だった鹿児島開催のオリックス戦が雨天中止となり、同市内の屋内練習場でみっちり調整後に帰福した。大相撲夏場所の初日となった同日は、母の日でもあった。故郷の茨城県には1メートル84、94キロのそっぷ型左腕に育て上げてくれた母親がいる。育成時代から勝ち星、勝敗を常に気にしてくれてきた。離れて暮らす中で、思いが募ってきた。

 「いつも変わらず“LINE”で激励をしてくれます。日々、感謝していますし、今日投げられたら最高の母の日のプレゼントになったのにと思いましたけど。仕方ないです」 桜島すら見えない暗い空、豪雨の降る屋外を見つめた。4月11日は北九州での日本ハム戦、同24日のZOZOマリンでのロッテ戦ともに雨の中で投げ続けた。「別に相手も条件は一緒ですので」とぬかるんだ“土俵”は、お手の物だった。同24日に無傷の2勝目を挙げていた。「雨はもう気持ち的にも慣れてきましたよ」。だが3度目の屋外球場での登板は、雨粒も大きく、中止を余儀なくされた。

 14日からチームは、再び屋外球場となる仙台・楽天モバイルでの2連戦。この日の朝稽古で投げ込みまで行い、大関は万全だったが登板は次カードにスライドされず。宮城巡業への帯同は、見送られる見込みとなった。

 楽天戦は右上手投げの有原航平、石川柊太が登板見込み。小久保監督は屋内練習後に「これから交流戦を含めて倉野(投手)コーチと最終的に決める。だいたいの案はある」と先発ローテーション再編の審議委員会を行うことを明かした。

 大関は、最短で17日からの西武3連戦での出番に向けて稽古を続ける。22日の楽天戦(京セラドーム大阪)までの5試合は、すべて両国国技館同様に屋内のドーム施設での開催となる。「母に贈る、また、いいピッチングをしたいです」。大関は、聞き取りやすい重低音ボイスで、切り替えを強調していた。

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