来月35歳…小林誠司の激走に次ぐ激走に巨人ナイン大盛り上がり 3年ぶり盗塁、そして三塁ヘッスラ

[ 2024年5月12日 22:50 ]

セ・リーグ   巨人1―3ヤクルト ( 2024年5月12日    神宮 )

<ヤ・巨>7回、門脇の飛球で三塁へ滑り込む小林(撮影・西川祐介)
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 巨人の小林誠司捕手(34)が12日のヤクルト戦(神宮)で3年ぶりの盗塁となる二盗を決めた。

 7番に入り、高橋礼投手(28)と5試合連続でバッテリーを組んで先発出場。小林自身は3試合連続でスタメンマスクをかぶった。

 1―1で迎えた7回だった。先頭打者として入った第3打席。この回からマウンドに上がった相手2番手右腕・エスパーダから四球を選んで出塁した。そして、次打者・門脇の4球目にエンドランがかかって門脇は空振り。その間に小林は二盗成功となった。

 昨季まで5年間にわたって巨人でコーチを務め、試合を中継しているBSフジで解説を務めていた元木大介氏(52)は「ちょっと調べてほしいですね。いつぶりの盗塁なのか。僕がコーチやってる時も見たことないです」と楽しそうだったが、2021年以来3年ぶりと知らされると「あぁ…。失礼しました。僕いましたね。はっはっはっは…」と大笑い。「多分盗塁のサインじゃないと思うんですよね」と当時について“言い訳”して笑わせた。

 小林にとっては今回が2021年7月6日の中日戦(前橋)以来1041日ぶりの盗塁成功だった。

 そして、門脇がバットを投げだすようにして執念の右飛を放つと、小林は敢然とタッチアップ。豪快なヘッドスライディングで三塁に進むと、左翼スタンドの巨人ファンとともに三塁側ベンチの巨人ナインも笑顔が並び、お祭り騒ぎとなった。

 小林の元チームメートで、三塁コーチャーを務める亀井善行外野守備兼走塁コーチ(41)もヘルメットの上から小林の頭を愛情たっぷりにポンポン。昨季までベンチにいた元木氏は「タッチアップ行けるぞ?行けるぞ??行けるぞ!!行けるぞ!!!」とタッチアップ前から走塁中にかけて興奮気味だったが、小林がセーフになると「おぉ~っ!」と喜びの声を上げた。

 「気持ち出してますねぇ!へっへっへ…」と笑いが止まらず、「野球ができて楽しいでしょうね」とちょっとしんみりもした解説者席の元木氏。そして、小林の激走に次ぐ激走で大いに沸きまくる三塁側ベンチの巨人ナインを見て「ベンチもみんな分かってますよ。凄い…(盛り上がっている)」と感慨深げだった。

 昨季は21試合出場で9打席しか立てず、8打数1安打に終わっていた小林だが、この日は今季17試合目の出場で、14試合で並んでいた大城卓三捕手(31=現在2軍調整中)を抜いてチーム単独トップとなる15試合目のスタメンマスク。

 10日の同戦では1―0で迎えた7回、前回対戦時(4月29日)にチームが3安打完封されていた相手先発右腕・ヤフーレから左翼スタンドへ叩き込み、2021年9月12日の広島戦(マツダ)以来971日ぶりとなるプロ通算16号。前日11日には4回に貴重な追加点となる左翼線への適時二塁打を放ち、2022年9月23日の中日戦(バンテリンD)以来596日ぶり、通算59本目の二塁打を記録して勝利に貢献していた。

 11日は自身初の2試合連続本塁打こそ逃したものの、盟友・菅野智之投手(34)とのバッテリーでは6試合中3試合で適時打を放っており、5月の打撃成績はこの日の試合前時点で打率.267(15打数4安打)、1本塁打、3打点。トータルでも打率.171(41打数7安打)、1本塁打、5打点と課題だった打撃でも数字が上がっていた。

 3年ぶり本塁打、2年ぶり二塁打に続いて今度は3年ぶりの盗塁成功。プロ11年目で通算9個目となる盗塁だった。なお、小林は6月7日に35歳の誕生日を迎える。

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