阪神・近本 “パワースポット”ハマスタで初の満塁弾! 2点二塁打も含め自己最多の6打点

[ 2024年5月12日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神9―11DeNA ( 2024年5月11日    横浜 )

<D・神>3回、満塁弾を放ち、ベンチ前でタッチを交わす近本(撮影・須田 麻祐子)
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 阪神・近本が“量産態勢”に入った。10日のDeNA戦で5号先頭打者弾を放ったリードオフマンが、3回2死満塁の第3打席で右翼席へ6年目で初の満塁本塁打。2回の第2打席でマークした左翼への2点二塁打を含め、自己最多の1試合6打点を叩き出した。6本塁打、19打点はチームトップに躍り出た。

 「満塁だったので、必ずゾーンの中で勝負してくると思って打ちにいった」

 3―2で迎えた3回、立ち直りの兆しが見えない中川颯から佐藤輝、井上が連続適時打。5―2とリードを広げた2死満塁で打席に入った。3球連続ボールから2球ストライクを見逃し、フルカウント。「少々(の球なら打ちに)いかなあかんな」。際どい球をストライク判定されることを恐れ、6、7球目のコースギリギリのツーシームをカットし、甘い獲物を待った。

 「むしろこっちの方が追い込まれている感じもあった。(勝負球で)ツーシームを投げられるのは嫌だな…と。何とか粘ろう、と」

 変則右腕の球種の選択肢を狭めた8球目、ど真ん中に吸い込まれてきたスライダーを砕いた。横浜との好相性ぶりも健在だ。DeNA戦の通算打率は同一リーグのチーム別ではトップの・324、横浜スタジアムでは同・337と“パワースポット”と化す。7点差の逆転負けで自身が本塁打を記録した試合のチーム連勝は8で止まった。当然痛い敗戦ながら挽回のチャンスはまだ残されている。
 
「もう6本なのか。別にこのまま、どうなるかわからない。それ(本数)に関しては別に、何も考える必要もないかなと思います」

 自己最多となる21年の10本塁打超えも視界に捉えた。連続試合安打を今季最長の8試合に伸ばした一方で、派手な飛び道具も携えた背番号5。にわかにスラッガーの貫禄が漂ってきた。 (八木 勇磨)

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