日本ハム・野村が復活即3安打! 首位攻防初戦黒星も光明

[ 2024年5月7日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム4―9ソフトバンク ( 2024年5月6日    みずほペイペイD )

8回、左前打を放つ野村  (撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 大砲候補が帰ってきた。日本ハム・野村佑希内野手(23)が6日、ソフトバンク戦に約1カ月ぶりにスタメン出場し、今季初の3安打をマークした。不振で2軍調整を続けていたが、この日から1軍再昇格し、即結果を残した。首位攻防戦の初戦に敗れたが、チームの躍進に不可欠な6年目が状態を上げたことは光明となった。

 苦しかった。開幕から野村は2安打しか打てず、打率・077で4月12日に出場選手登録を抹消された。それでも「(2軍に)落ちる時も調子がめちゃめちゃ悪いという感じではなかった」とひた向きに2軍でバットを振った成果を発揮した。

 まずは1点を追う2回先頭だ。和田の内角球に詰まりながらも、右翼線際に落とす二塁打を放ち、一挙3得点の口火を切った。5回2死では左中間フェンス直撃の二塁打、8回は左前打をマークした。昨年8月2日のロッテ戦以来、今季初の3安打に「戻ってきて(3安打が)出たのは良かった。(次は)勝てるようにやっていきたい」とうなずいた。

 2軍に落ちた際には、新庄監督からSNSのダイレクトメッセージで12安打をノルマに課された。「監督には“4試合で打て”と言われたんですけど、間に合わなかった」と苦笑い。結果的にはイースタン・リーグで18試合に出場し27安打を放ち、打率・391、3本塁打。試合後もグラウンドに残ってティー打撃を行うなど、必死に自分の打撃と向き合った結果だった。

 不調のため、今季初めて主砲・万波をスタメンから外し、同学年の野村が躍動。自身のSNSで試合前に5番起用を告知していた新庄監督は「良かった。鎌ケ谷の映像を見たまんまの野村君で帰ってきてくれて、今後楽しみ」と目を細めた。首位攻防の初戦を落としたが、まだシーズンは序盤。野村は「試合に出て活躍するために上がってきた。その準備はしてきた」と目の奥の炎を燃やした。(田中 健人)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年5月7日のニュース