阪神・佐藤輝は「こどもの日」「母の日」「父の日」に強い! 5日は2年ぶりの3番出場で奮起の適時打

[ 2024年5月6日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4-2巨人 ( 2024年5月5日    東京D )

<巨・神> 3回1死二塁、適時打を放ち手をたたいて喜ぶ佐藤輝(撮影・大森 寛明)
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 佐藤輝が3回1死二塁から貴重な3点目をたたき出した。22年5月6日の中日戦以来、2年ぶりの3番出場。先制後も中野の安打と捕逸で続いた好機でカウント2―2からボールゾーンに沈むシンカーにバットを合わせ左前へ運んだ。

 「強引にいかずに、しっかり(球を)見た結果、ああいうヒットが出た。ボール球を振らず、ストライクを打つ…というのは常に監督が言っているので、それができた。(3番は打席が)回ってくるのが早いな…と思いながらいきました」

 高橋礼攻略の秘策だった。就任2年目で初めて3番を託した岡田監督は「右(打者)はしんどいかなと思ったから、上位に左を集めて、そこで点取ろうかなと思って」と説明。前回対戦した3月31日の開幕第3戦では6回零封を許し、安打も梅野の1本のみ。右下手投げで虎将が言う「特殊なピッチャー」を崩す重要なピースに指名され、きっちり結果を出した。

 今季2度目の先発落ちだった前日4日は最後まで出番がなく、昨年8月16日広島戦以来の欠場。室内練習場で打ち込み、「修正しながらやっていた」と必死にもがいた。

 打率・188で終えた4月からの浮上を期す5月。なりふり構わぬ姿勢は7回に垣間見えた。大江の初球に対して大柄な背中を丸めて三塁へセーフティーバントを試みてファウル。内野陣が右側に寄るシフトの穴を狙い、貪欲に「H」ランプを求めた。1安打とはいえ、「こどもの日」は新人から4年連続安打。「(いいところを)見せられてよかった」。ほんの一瞬だけ満足感に浸り、次なる戦いへと歩き出した。 (八木 勇磨)

 ○…佐藤輝は「こどもの日」に新人から4年連続安打の打率.357、4打点。他の「〇〇の日」では、「母の日(=5月第2日曜日)」は過去3試合で打率.333、2本塁打7打点。「父の日(=6月第3日曜日)」も過去3試合で打率.300、1本塁打1打点。

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