大谷翔平 第3打席は適時打放ち、出場3試合ぶりマルチ安打 第2打席で指揮官超えド軍日本選手最多8号

[ 2024年5月5日 11:06 ]

ナ・リーグ   ドジャース―ブレーブス ( 2024年5月4日    ロサンゼルス )

今季8号を放つドジャース・大谷(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が4日(日本時間5日)、本拠でのナ・リーグ東地区6連覇中の強豪ブレーブス戦に「2番・DH」で先発出場。第2打席で出場6試合ぶりの一発となる今季8号を放った。これで並んでいたデーブ・ロバーツ監督(51)の日本生まれのドジャース最多本塁打記録を抜いてトップに立った。第3打席でも安打を放ち、出場3試合ぶりにマルチ安打をマークした。

 会心の一発が生まれたのは3回だった。先頭として打席に入ると、昨季12勝を挙げたメジャー3年目の右腕ブライス・エルダーの内角高めの速球を強振。打球速度103.4マイル(約166.4キロ)、34度で飛び出した打球は392フィート(約119.4メートル)地点の右翼席で弾んだ。大谷は笑顔でダイヤモンドを一周すると、ベンチ前で指揮官からハイタッチで出迎えられた。昨オフ、大谷が「君のために本塁打を打つ」というビデオメッセージでレイズからの移籍を決断させたエース右腕タイラー・グラスノーの登板日は今季3本目の本塁打となった。

 続く第3打席は4―1の4回1死一、二塁。カウント2―1と打者有利のカウントから外角のボールゾーンに逃げるシンカーを軽打。左翼線へ流し打ち、二塁走者を迎え入れて貴重な追加点をたたき出した。1試合複数打点は出場8試合ぶりとなった。この回は大谷の適時打などで一挙4点を挙げ、リードを広げた。

 この日の試合前には大谷がロバーツ監督にポルシェのミニカーをプレゼントしていたことが明かされた。大谷は背番号「17」を譲ってくれた同僚・ケリーの妻に高級車で知られるポルシェをプレゼントことで知られる。ドジャースの日本生まれ選手の最多本塁打記録(7本塁打)を持つ指揮官は「昨日、贈り物をもらったんだ。私のドジャースのアジア記録を間もなく破ろうとしている選手だ。ポルシェをオフィスに持ってきた彼が素晴らしい小さなポルシェをくれた。彼が車を買ってくれたことは事実。机の上に置いてある」とミニカーであることを種明かし。ほのぼのとするジョークに取材の輪は爆笑で包まれた。

 次の「目標」は、アジア選手最多の崔煕渉(チェ・ヒソプ)の15本塁打となる。指揮官は当初「アジア記録」の認識だったが、記者からの指摘で認識を改めた監督は「翔平はその記録も抜くだろう」と期待していた。

 カード初戦となった3日は1点を追う延長10回1死二塁から起死回生の同点適時打。塁上では昨年3月WBCの準決勝メキシコ戦をほうふつさせる雄叫びで鼓舞し、チームは延長11回に4―3でサヨナラ勝ちした。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年5月5日のニュース