日本ハム サブマリン鈴木が329日ぶり先発で白星「やっと一歩目」

[ 2024年5月4日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム3―0オリックス ( 2024年5月3日    京セラD )

今季初勝利の日本ハム・鈴木(撮影・中辻 颯太)
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 サブマリンが躍動した。日本ハム・鈴木健矢投手(26)が3日、オリックス戦に先発し、5回1/3を投げ1安打無失点の快投で今季初白星を挙げた。先発勝利は昨年6月9日の阪神戦以来、329日ぶりとなり、リーグ最多6度目の完封リレーに導いた。チームも9カード連続で初戦勝利し、2位をがっちりキープした。

 鈴木は昨季、左打者を苦手とした。右の被打率・144に対し、左は・299。この日も両打ちのゴンザレスも含めて左打者を6人並べられたが、壁を打ち破った。

 「スライダーがうまく機能した。(左打者の)内角にスライダーを投げたり、カーブでカウントを整えられたので、真っすぐでもうまく差し込めた」

 初回先頭の左打者の福田に左前打を許し、いきなり走者を出したが、そこから慌てなかった。後続を打ち取ると、それ以降は6回途中まで無安打投球。許した安打はこの1本だけで、5回1/3を無失点。昨年6月以来の先発勝利に「久しぶりで良かった」と喜んだ。

 このオフも2年連続でロッテで下手投げで名をはせた渡辺俊介氏(日本製鉄かずさマジック監督)の元に出向いた。“特別授業”の第2弾こそが、左打者への対策だった。左打者に対峙(たいじ)した際の攻め方やクイックモーションや首を使ったタイミングの外し方など講義は細部にわたった。その成果を発揮し「やっと一歩目かなって感じっすね」と胸をなで下ろした。

 9カード連続の初戦勝利に導いた投球に、新庄監督は「左打者にちょこんと打たれて、ドカンと本塁打のイメージが強かったけど、それがなくて。仕事をしてくれた」と評価。北のサブマリンの24年シーズンが幕を開けた。(田中 健人)

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