ソフトバンク・大津 1点に泣く…悔やむ連続四球も今後の糧に「次はこういう試合をものにできるように」

[ 2024年5月4日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0ー1西武 ( 2024年5月3日    ベルーナD )

<西・ソ>6回、中村剛の内野ゴロで失点するソフトバンク・大津 (撮影・白鳥 佳樹)
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 首位・ソフトバンクは3日、西武に0―1で敗れた。プロ入り初の中7日での先発となった先発・大津亮介投手(25)は6回の2四球が響き、6回1失点で今季初黒星。開幕からの連勝は3で止まった。打線は相手先発・武内の前に8回まで無得点と苦戦。今季ワースト4安打に終わり、今季2度目の零敗を喫した。西武戦の開幕からの連勝は6でストップし、2連敗となった。

 好投するも1点に泣いた。先発・大津の開幕からの連勝が3で止まり、レギュラーシーズンでは初となる黒星を喫した。

 西武先発のルーキー・武内との息詰まる投げ合い。0―0で迎えた6回だった。先頭・炭谷に左前打を浴びると犠打で1死二塁とされ、金子侑、源田に連続四球で1死満塁のピンチを招いた。ここで3番・中村剛の打球はボテボテの三ゴロ。三塁手・リチャードは自らベースを踏んでからの一塁への送球を選択したが、中村の一塁到達の方が早く、併殺崩れの間に均衡を破られた。

 今季3戦3勝、防御率0・90だった右腕は、この日も最速150キロの直球に多彩な変化球を交えて6回を3安打3四球1失点で試合をつくった。ただ、1点を争う展開だっただけに、連続四球のシーンについて「もっとゾーンで勝負できたらよかったです。より慎重に入ってしまった」と悔しさをにじませた。小久保監督も「試合中にも言いましたけど、あれだけの真っすぐ、チェンジアップ、カットボールがあるんだからゾーンで良かったと思います。1点が命取りという中でより丁寧にいったんでしょうけどね。責められないですけどね」とコメントした。

 この1敗を今後への糧にする。打線は武内に8回を4安打に封じられた。柳田、山川、近藤のクリーンアップがそろって無安打に終わるのは今季初。大津としてもこのような展開での先発は初めてだった。「次はこういう試合をものにできるようにしたい」と口にした。倉野投手コーチも「凄くいい経験を積んでいると思うし、いいパフォーマンスを見せてくれている。完璧ではないかもしれないがナイスピッチングだった」と振り返った。

 プロ2年目で先発転向したばかり。今回は最も短い中7日の登板となり、酸素カプセルに何度も入るなど体のケアを入念に行って臨んだ。次回登板は間隔も空く見込みだが、一歩ずつ着実に成長を遂げていく。(木下 大一)

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