広島は救援陣が踏ん張った!6回以降7人零封リレー 今季最長4時間36分激闘ドロー

[ 2024年5月2日 05:45 ]

セ・リーグ   広島2―2阪神 ( 2024年5月1日    マツダ )

<広・神>延長11回、ノイジーを併殺打に打ち取り、塹江(左)から頭を叩かれる森浦(撮影・須田 麻祐子)
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 広島は1日、今季最長4時間36分の激闘の末、阪神と引き分けて勝率5割復帰を持ち越した。大瀬良大地投手(32)が5回2失点で降板し、6回以降は救援7人が無失点でつなぐ奮闘が光った。最近9試合で引き分けは4度目、うち3度は12回を戦い抜いた。攻撃陣は今季最多の14残塁で2得点止まり。ブルペン陣に報いる援護が待ち遠しい。 

救援陣の粘りが引き分けを呼んだ。3回から無失点。特に救援陣が7人でつないだ6回以降が光り、新井監督もうなずいた。

 「本当によく頑張ったと思う。明日も休みだし、絶対に追いついて、追い越すぞという意味合いで(1点劣勢の7回から勝ちパターンにも)いってもらった」

 大瀬良が5回で降板し、1―2の6回から継投策。2番手の中崎が3者凡退に抑えて流れをつくった。1点差に迫った7回には矢崎を投入。安打と犠打で1死二塁を背負っても踏ん張った。直後に同点に追いつき、終盤は阪神との我慢比べ。8回は島内が打者3人で斬り、9回は栗林が不運な内野安打で背負った1死二塁を切り抜けた。

 10回は塹江が2三振を含む完璧な投球。1死から代打・小野寺への4球目は自己最速を1キロ更新する155キロまで上がった。今季2度目の回またぎだった11回は中野に四球を与えても動じず、森下を見逃し三振。「任されているところまで投げきるのが仕事。(回またぎでも)変わらずにいけた」。同じ左腕の森浦につないだ。

 新井監督は「予定通り。(11回は)中野から始まるのもあったし、そのまま(塹江を)投げさせる予定だった。ちょっと塁上に出たりしたら、森浦というのはスタンバイしていた」と説明。代わった森浦は大山への四球で1死一、二塁を招いた後、ノイジーを二ゴロ併殺に仕留めた。

 最後は黒原だ。関学大時代に2本塁打された苦い経験を持つ佐藤輝をスプリットで空振り三振。2死から左前打されても慌てず、代打・前川を見逃し三振に退け、この時点で黒星の可能性を消した。ブルペンに残っていたのはケムナだけ。まさに総力戦だった。

 最近9試合で4度の引き分け。新井監督は「投手がすごく頑張ってくれているというのと、あとは、しっかり守っているというのがある」と粘りを称えた。救援防御率は阪神(1・14)がリーグNO・1なら、広島(2・15)は次点。十分に戦えることを示した。(長谷川 凡記)

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