国内FA権取得1年短縮を議論 1シーズン登録日数増に選手会は難色

[ 2024年5月1日 05:30 ]

日本プロ野球選手会・森忠仁事務局長
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 日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が30日、東京都内で行われ、フリーエージェント(FA)の資格取得条件について話し合った。選手会の森忠仁事務局長は、出場選手登録日数を増やすなど条件を厳しくした上で国内FA権の取得年数を1年短縮する案が出ていることを明かした。

 「全体的な取得年数は短くなって6年とか7年になるけれども、条件的には厳しくするような(議論)。レギュラークラスだったらクリアするかもしれないが、一部の選手だけしか短縮が適用されないような条件になってしまう。全選手が短くなるようにならないと意味がない」と難色を示した。現状は出場選手登録が145日で1年とカウントされ、高校出身選手が8年、それ以外の選手は7年に達すれば国内FA資格を取得できる。それぞれ7年と6年に短縮するが、出場選手登録は145日から増やすという提案が出たという。

 森事務局長は「“ゼロベース”で考えてほしいと再度伝えた。今ある制度の足し算、引き算じゃない」と求め、今後も慎重に議論していく。(神田 佑)

 ≪「飛ばないボール」問題 反発係数「問題なし」≫今季、本塁打数が減っていることについて森事務局長は「騒がれているので気にはなっている」と語った。ボールが「飛ばない」という声が上がっていることについて、5月に12球団の選手会役員に聞き取りを行うという。選手会は開幕前に統一球の反発係数などのデータをNPBから提供されていると説明。森事務局長は「反発係数は問題ない。(0.4134の)目標値に近いところでした」と説明した。

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