巨人・阿部監督 9失点零敗の前日は「切り替え力」強調も「流れは向こうにあるのかな」

[ 2024年4月30日 21:56 ]

セ・リーグ   巨人3―4ヤクルト ( 2024年4月30日    東京D )

<巨・ヤ>6回、山崎伊(左)に交代を告げる阿部監督(撮影・尾崎 有希)
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 巨人はヤクルトとの点の取り合いに敗れて1点差負け。連敗を喫して今カードの負け越しが決定した。

 3―2で迎えた7回、3番手のドラフト1位右腕・西舘が1安打2四球で2死満塁のピンチを招いてサンタナの2点適時打で逆転を許し、これが相手の決勝点となった。

 先発右腕・山崎伊が4回に1点先制を許したが、その裏に捕手の岸田が3年ぶりプロ2本目の三塁打を放って一挙2点を奪い、2―1と勝ち越し。

 直後の5回に山崎伊が1失点して2―2と振り出しに戻ったが、その裏、先頭打者の丸が2番手右腕・星の代わりバナを右翼スタンド中段に叩き込んで3―2と勝ち越しに成功した。

 丸はこれが待望の今季1号。3―2で迎えた6回の守りでは山崎伊が2四球を与えて2死一、二塁とピンチを招くも2番手右腕・船迫が3球で中村を右飛に仕留める見事な火消し。山崎伊の勝利投手の権利を守った。

 だが、3―2のまま迎えた7回だった。ここで登板した3番手右腕・西舘は先頭の代打・西川に右前打されると、犠打で1死二塁。青木と村上に四球を与えて2死満塁のピンチを招き、続くサンタナに初球の真ん中カットボールを右前に弾き返されて2失点。逆転を許し、これが相手の決勝点となった。

 阿部慎之助監督(45)は山崎伊について「フォークが浮き出した時点でね、代え時だなというのはいつも思っているのでね」とコメント。

 前日29日の同戦では今季最多16安打9失点で大敗を喫して「切り替え力」を強調していた指揮官だったが「昨日は一方的な試合で、流れは完全に向こうにあるんだけどね。ここまでね、最後もいい粘りを見せてね。もう一息だった。けど、流れは向こうにあるのかなと感じました」と冷静に分析した。

 それでも、苦しい9連戦も月が替わる、あす5月1日で終了。「とにかく勝ってね、みんなしんどいのは分かっていますけどね。お互い、向こうも必死ですから。こっちも必死になって勝ってね、とりあえずは9連戦を終えたいと思います」と前を向いた。

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