オリ・曽谷が成長示す6回零封 首脳陣は続投視野も70球で交代決断「次は7回にいけるように」

[ 2024年4月30日 06:00 ]

パ・リーグ   オリックス0ー1日本ハム ( 2024年4月29日    エスコンF )

<日・オ>好投したオリックス先発の曽谷(撮影・高橋 茂夫)
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 オリックスの2年目左腕・曽谷が、6回2安打零封で成長を示した。

 「ゾーンをイメージして投げられていたので、よかった」

 力強い直球に、ツーシームやスライダーの切れ味も抜群で、5回まで完全投球を披露。6回先頭の五十幡に初安打となる左前打を許し、課題としている走者を背負った場面での投球となっても崩れなかった。「急にセットに入ったので、ランナー出て慌ててしまった部分もあったんですけど、そこは意識できた。同じことを繰り返してはチャンスをもらえないし、そこだけは意識した」五十幡の二盗を若月が阻止し、郡司を空振り三振。松本剛に右越え二塁打を浴びたが、万波を中飛に打ち取って切り抜けた。

 6回を終えて球数はちょうど70球だったが、ベンチは継投を決断。中嶋監督は「70球からなんですよね、ガクンと落ちるのが」とこれまでの登板内容、そして6回に2安打を浴びたことによる決断を示唆した上で、「もう1回いきたかったんですけどね」と悔しそうに話した。曽谷自身も余力が「ありました」とした上で、「段階は徐々に踏めていると思うので。次は7回にいけるようにしたい」と力を込める。

 「ローテで怪我をしてしまったり、不調の投手がいるので、何とか自分がカバーできるように。逆に言えばチャンスですし、そこで結果を残すだけ」

 前回18日の楽天戦も5回無失点。そこからまた一つ階段を上った22年のドラフト1位左腕が、一皮むけそうな気配だ。
   (阪井 日向)

 ▼オリックス・平井投手コーチ「前回も70球手前かな、そうういうのもあるんで。本当は100球ぐらいはいかしたいですけど、そこはシーズン長いんで、これからやっていければいいかなと」

 ▼オリックス・厚沢投手コーチ「どうしてもフォーム的な問題とかいろいろあるけど、よーいドンからいけるようになったし、制球にも全く困らなくなったのが大きい。投げる度に自信をつけてきてくれている」

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