【落合×福本豊対談】話題づくりで試合前に馬とレース 当時のパ・リーグでは異例2万人超を集客

[ 2024年4月29日 17:35 ]

対談後に記念撮影をする落合博満氏(左)と福本豊氏(撮影・大城 有生希)
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が29日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。大好評対談企画「博満の部屋」の第7回目として、当時世界記録だったプロ通算1065盗塁を誇る「世界の盗塁王」こと福本豊氏(76)をゲストに招いて対談を行った。

 落合氏がテーブルに置いてあった現役時代の写真の中から、福本氏が試合前に競走馬とレースを行った話題に移った。1983年4月30日に福本氏は、大リーグで盗塁王になった父を持つ当時阪急の助っ人外国人バンプ・ウィルスとともに話題づくりのレースに参加することになったのだ。

 福本氏は「お客さん、来えへんからね。営業が(企画した)。(相手は)近鉄かな?土曜日のデーゲームにお客さん来てくれへんから、お客さん入れるのに馬と走ります言うてやった。2万3000~4000人入ったんかな?(実際には2万8000人)。そんなことありえへん、ビッグゲームじゃないと。嫌やって言ってるところにバンプ・ウィルス、モーリー・ウィルスの息子が来てね。彼が走る言うから“メジャーの選手走る言うたら、フクちゃん走ってね”って。社長も“せっかくああやってお客さん集めるために営業が考えたんやから”って言うから。しゃあないです。走っても5秒かそこらやから行きますわ言うて走った」と渋々レースに参加することになった経緯を説明した。

 レース結果はウィルスが7秒60、福本氏が7秒63でゴール。競走馬は入れ込みすぎてコースアウトするなど最下位に終わった。福本氏は「馬は人工芝やから滑ってね。スタート滑って、僕らもゆっくり行ってもうたんやけど。お客さんはあれだけ普通の時なんか入らへんのに、まあまあ入ったからええかみたいな感じになったんですけどね」と懐かしそうに振り返った。

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