横浜・椎木 1万人沸かせた慶応討ちV2ラン エース・小宅に「ようやくリベンジできた」

[ 2024年4月29日 04:50 ]

春季高校野球神奈川大会 準々決勝   横浜9-4慶応 ( 2024年4月28日    保土ヶ谷 )

<横浜・慶応>初回、先制2ランを放った横浜・椎木(撮影・村井 樹)
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 保土ケ谷球場に集まった1万人の大観衆を一振りでくぎ付けにした。初回2死二塁。今秋ドラフト候補に挙がる横浜の4番・椎木卿五(3年)がカットボールを捉える。ライナー性の打球は、そのまま左翼ポール付近まで一直線。大歓声でフェンス越えに気づき「最初はフェンス直撃だと思ったので、そのまま入ってくれてうれしい」と笑みがこぼれた。

 慶応との準々決勝。昨夏決勝で激闘の末に敗れ、甲子園行きを阻まれた因縁の相手だ。第1打席から「自分が試合を決めるつもりでいた」と誓い、有言実行の先制2ランは決勝打となった。9カ月前も立ちはだかった相手エース・小宅雅己(2年)からの一発でもあり「夏に負けた相手にようやくリベンジできた」と胸を張った。

 ロッテなどで活躍した父・匠氏(52)と同じ捕手としても3投手を好リードして攻守で勝利に貢献。夢はもちろんプロ野球選手だが「まずはここから夏まで一つも負けるつもりはない」と春の神奈川も制する決意を示した。(村井 樹)

 ◇椎木 卿五(しいぎ・けいご)2006年(平18)5月13日生まれ、千葉県出身の17歳。幼稚園年長から野球を始め、船橋旭中時代は京葉ボーイズに所属。横浜では1年夏に背番号12で甲子園ベンチ入り。同年秋から4番に座り、高校通算本塁打12本。1メートル78、80キロ。右投げ右打ち。

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