広島・宇草 昨季は2軍の遠征メンバーからも外れた屈辱の中で見せた覚悟と負けん気

[ 2024年4月28日 05:45 ]

セ・リーグ   広島6-4中日 ( 2024年4月27日    バンテリンD )

<中・広>2回、2ランを放った宇草(右)は赤松コーチとハイタッチ(撮影・椎名 航)
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 【記者フリートーク】広島の宇草は「明日がない立場」と常に危機感を抱いている。4年目の昨季は1軍出場がなく、2軍でも66試合で打率・210、1本塁打、11打点と低迷。遠征メンバーからも外れることがあった。だが、腐らず、ひたむきにバットを振り続けた。

 昨年6月のことだ。2軍施設の大野練習場に向かうと、遠征の残留組の投手と故障者を除いて、野手は宇草だけが残っていた。室内練習場で打撃マシンを相手に打撃練習を行っていると、突然「次の試合は絶対打ってやる」とつぶやいた。独り言が出るくらい悔しかったのだろう。心情を思い、私が声をかけると、「そんなこと言っていました?」と何もなかったかのような顔をされた。

 悔しさはグラウンドで晴らすという強い覚悟と負けん気を持っていたからこそ、今があると感じる。(広島担当・長谷川凡記)

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