広島が5割復帰&4位浮上!! 宇草がV2ラン 今季中日戦の連続無得点を4試合目で止めた

[ 2024年4月28日 05:45 ]

セ・リーグ   広島6-4中日 ( 2024年4月27日    バンテリンD )

<中・広>2回、宇草は先制2ランを放つ(撮影・椎名 航)
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 広島・宇草孔基外野手(27)が27日の中日戦(バンテリン)に「6番・左翼」で先発し、0―0の2回1死一塁で右翼席に決勝2ランを放った。この一発でチームは今季中日戦、4戦目29イニング目にして初得点。不退転の覚悟で臨む背番号38は直近5試合で3本塁打とアピール。ゴールデンウイーク序盤5連戦の初戦を勝利し勝率を再び5割に戻した新井カープがリーグ4位に浮上した。

 宇草は指1本分、余らせてバットを短く持ち、コンパクトなスイングを心がけていた。0―0の2回1死一塁だ。相手先発・梅津の150キロ直球を捉えた打球は右翼席へ。価値ある決勝の3号2ランで勝利に導いた。

 「コーチやスコアラーの方とプランを組んで準備はしていた。つなごうと思って打席に入ったので、本当にたまたま良い結果になった」

 最高の結果にも謙遜した。今季の勝利打点は23日のヤクルト戦(神宮)に続き2度目で、直近5試合で3本目のアーチ。早くも21年に記録した自己最多4本塁打に迫る勢いだ。「そういう(長距離)打者じゃないので…」。バットを短く持つことで、余計な力みがなくなり、6安打のうち半分が本塁打につながっている。これだけではない。関節可動域を広げる初動負荷トレーニングを継続して取り組んでおり、そのトレーニングで得た柔軟性も好調を支えている。

 「首が固まったり、それが力みにつながったりするところがある。しなやかな動きや、脱力をしながらも、力を出すという準備の一環としてやっている」

 移動日だった前日の26日も名古屋への到着後に初動負荷のトレーニングを行うなど、最善の準備をしてきた。そして、先発した同学年の森下を20日の巨人戦(マツダ)に続いて一発で援護し、勝利をプレゼントした。

 「昨日(26日)も(森下)暢仁と“明日勝とう”と話をしていた。何とか勝ちきれて、勝ちを付けられてよかった」

 17日にひと足早く27歳の誕生日を迎えた宇草は「暢仁にプレゼントをおねだりします」とニヤリ。石原、森下ら同学年の存在も力になっている。6回の打席では死球を受けながら、矢野の打席で二盗に成功。今季初盗塁もマークした。

 昨季は1軍出場なしに終わった。その悔しさと、危機感があるからこそ、宇草は貪欲にアピールを続ける。(長谷川 凡記)

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