【筑後鷹】育成2年目・盛島を確実に変えた城島Aの金言「ちょっとずつ成長できているのかな」

[ 2024年4月16日 05:00 ]

キャッチボールをするソフトバンク・盛島
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 ソフトバンクの育成2年目・盛島稜大(19)は1メートル87、102キロの大型捕手だ。3、4軍の非公式戦では4月15日現在で17試合に出場し、打率・413と覚醒中。2月の春季キャンプで城島健司球団会長付特別アドバイザー(47)から受けた金言が原動力になっている。

 スイングが確実に力強くなった。盛島はルーキーだった昨年3、4軍の非公式戦で19試合に出場して打率・220、1本塁打、6打点だったが、今季はここまで17試合で打率・413のアベレージを記録。しっかりと振り切った打席が増えている。

 「自分は直球にファウルすることが多かったんですけど、それを減らして前に飛ばそうとやってきた。ちょっとずつ改善できている」 

 沖縄・興南では高校通算32本塁打。強肩強打が売りで3年夏には甲子園に出場した。22年育成ドラフト14位で入団したが、12球団最後の126巡目の指名だった。「呼ばれないと思っていた」。1年目は5月に腰を痛めてリハビリ組で5カ月間を過ごすなど、不完全燃焼のシーズンになった。

 2年目の今季は城島アドバイザーから受けたアドバイスが生きている。2月の春季キャンプの終盤、福岡県筑後市のファーム施設で初めて話を聞ける機会があった。「バッティングに入ってからの1球目、トス打撃の1球目を大事にしよう」と助言され、意識したことで打撃にメリハリが生まれたという。「ちょっとずつ成長できているのかな」。城島アドバイザーからは「今まで見たことないような選手になれ」と熱い言葉をもらったことも大きな発奮材料となっている。

 3月には2日間だけだったが、1軍に合流した。試合出場の機会こそなかったが、1軍との差を知れたことは大きな糧になった。ウオーミングアップからどう試合に入っていくのか。見て学んで自分なりに解釈して取り組んでいる。「普段の調整だったり、見られないところが見られたのはいい経験になったと思います」と振り返る。

 まずは2軍昇格が目標だ。手の届くところに来たかと問うと「まだまだです」とすぐに首を振ったが、「今年中に経験して、もっと高いレベルでやりたい気持ちはあります」とも力強く言った。高みを目指して自分を磨いていく。 (杉浦 友樹)

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