元ヤンキース広報・広岡勲氏 大谷の代理人側に日本語話せるスタッフ必要だった

[ 2024年4月13日 01:30 ]

広岡勲氏(左)
Photo By スポニチ

 ロサンゼルスの連邦地検は11日(日本時間12日)、ドジャースの大谷翔平投手(29)の元通訳・水原一平容疑者(39)を銀行詐欺容疑で訴追したと発表した。違法賭博の借金返済に同投手の口座から胴元側へ不正送金した疑いだが、当初450万ドル(約6億9000万円)以上とされていた大谷の被害額は、3倍以上の1600万ドル(約24億5000万円)以上とされたことについて、元ヤンキース広報・広岡勲氏が解説した。

 通訳との距離感に問題があったと思う。水原氏と大谷選手の場合は近過ぎると前から思っていた。

 松井秀喜選手の時は全部役割分担していたし、私はお金のことに関しては逆に関わりたくないから、プライベートバンカーだったり日本の会計士を頼むとか、公明正大にするように努めていた。動かす時には全て本人がサインしないと動かせないようにしていた。

 代理人に落ち度があるとしたら、通訳が1人だったこと。代理人側にも日本語を話せるスタッフをつけないと駄目。通訳は本来、日陰の裏方だが、どこにいても水原氏がいる。だんだん勘違いして財務まで握れる環境になってしまったのだと思う。代理人が口座のことを聞いても、大谷選手が誰にも見られたくないと言っていると言われてしまったらどうしようもない。大谷選手と契約してもらったことで代理人も強く言えなかったのかもしれないが、口座のことまで口を挟めなかったなんて信じられない。

 松井選手にはチームに溶け込ませるため、あえて放っておいたりした。水原氏がいなくなって大谷選手は変わった。報道陣にもよくしゃべるようになり、チームメートに溶け込めるよう話している。

 大谷選手に罪はない。管理責任とか米国では言われそうだが、日本的発想では当然裏切るやつが悪い。(江戸川大副学長)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年4月13日のニュース