9試合連続得点のソフトバンク・周東 中軸への信頼絶大 「塁に出れば還してくれる打者がいる」

[ 2024年4月12日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6ー3日本ハム ( 2024年4月11日    北九州 )

<ソ・日> 勝利してナインとタッチするソフトバンク・周東(中央) (撮影・成瀬 徹)
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 作戦通りの攻撃が決まった。ソフトバンク打線の立役者は周東だ。日本ハム・北山は3日の楽天戦で7回途中1失点と好投した。直球に切れがありペースを握られると厄介。ただ、攻略の糸口は見えていた。「セットになると勢いが違う。少しコースもアバウトになる」と村上打撃コーチは一端を明かす。

 初回無死、先頭の周東は「(先制点を)取られた後だったので早い段階で追い付き、追い越すなりしたかった」と2球目143キロ直球を右前へ。セットポジションの投球になる北山を揺さぶった。1、2番には約束がある。2番・今宮は「オープン戦からやってきた」と周東が走れる投手かどうかを打ち合わせ、試合に臨んでいる。だから3球目まで見送り、リーグトップ5個目の盗塁が決まった。

 これで動揺を誘うと4球目は暴投となり、三塁へ。1死一、三塁から山川の適時打で同点とした。周東は3月31日のオリックス戦から9試合連続得点だ。「塁に出ればこれだけ還してくれる後ろの打者がいる」と中軸への信頼が、背番号23の原動力となっている。

 2回1死三塁で中犠飛、7回1死二塁は左前打で勝ち越し点へつなぐなど2試合連続マルチ安打で打率は・302へと上昇。それでも新選手会長は「いい状態はいつまで続くかは分からない。しっかり四球も取っていきたい」と浮かれず、一歩先を見据えていた。
 (福浦 健太郎)

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