【大谷と一問一答】打撃、ピッチクロック、夫人&愛犬の存在…激白15分間「隣に…いてくれてよかった」

[ 2024年4月9日 08:50 ]

取材に応じたドジャース・大谷(撮影・柳原直之)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が8日(日本時間9日)、米ミネソタ州ミネアポリスの敵地ターゲート・フィールドで行われるツインズ戦前に日米メディアの囲み取材に応じた。自己最長に並ぶ4試合連続マルチ安打中と好調の理由、ピッチクロック導入によるメジャー全体の負傷者増加に関する考え、真美子夫人や愛犬デコピンの支えについてなど話題は多岐にわたった。以下、一問一答全文。

 ――移籍後初アーチから好調だが、きっかけは。
 「いろいろ変えたりとか、調整法も含めて(室内練習場の)ケージでのドリルも含めていろいろ試しながらやっています」

 ――5~7日に初めてプレーしたリグリー・フィールドの風や球場の雰囲気はどうだったか。
 「打者目線では今回、風が厳しかったですけど、クラシカルな球場の雰囲気は個人的には好きなので、きれいな昔ながらの美しい球場だと思いました」

 ――この2日間の間に投手の肘のケガが多くなって、原因の1つにピッチクロックが挙がっている。
 「間違いなく負担は増えている。それは間違いないと思う。レスト(休養)というかリカバリーというか、体への負担は、短い時間で多くの仕事量をこなすというのは負担自体は間違いなくかかっていると思う。ただ、それがどの程度今回のに反映されているかは確証はない。自分の感覚としてそれはあるんだろうなと思います」

 ――今の投手は球速やスピンレートを追い求める傾向があるが、ピッチクロックが負傷の要因につながっていると思うか。
 「球質自体を挙げていく作業もそうですし、なおかつ自分のベストのボールを投げ続けなければいけないというのも、もちろん僕はピッチャーをやっているので、手を抜くではないですけど軽く投げていくシチュエーションが先発ピッチャーでもなかなか少ないのももちろんそうだと思います。先ほど言いましたけど、ピッチクロックは間違いなく体への負担は増えていると思います」

 ――本塁打を打ったことによって心の余裕はできたか。
 「それはあると思います。1本出るかどうかっていうのも全然違うと思うので。打席の中での余裕ももちろん違いますし、メンタルの部分で余裕を持って打席に入れるのは大きな違いかなと思います」

 ――元通訳の水原一平氏が違法賭博問題で解雇され、試合前や試合中の準備への影響は。
 「まだ数週間で、今は遠征に来ているのでホテルで何かをするということもないですし、今のところは自分で球場に来て、何かやったりとか練習したりというところで。もちろんチームのみなさんのサポートもありますし、コーチ陣のサポートもすごく感じているので、そこは凄くありがたいと感じています」

 ――グラウンド外でいろいろ起きた中、どうやって集中力を保っているか。
 「野球をやるときはそのことは考えていないですし。変な話、やってきた技術は基本的には変わらないと思うので、それを信じてグラウンドの中で100%表現するのが僕の仕事なのでグラウンドの外で何があってもかわらないところかなと思います」

 ――スローイングのリハビリが始まって、どのような状況か。
 「今は順調に。昨日も投げましたけど、本当にスモールステップですけど、徐々に徐々に強度も延ばしながら、球数も延ばしながら順調にきているかなと思います」

 ――どの練習方法を活用し始めてスイングが良くなったか。
 「動画を撮って、ここをこうしようああしようと話していますし、昨日2回凡退した後はクリケットのバットで打ったりとか。ハハッ。昨日2安打したので今日もやろうかなと思っています」

 ――負傷した原因の因果関係か分からないが、投球フォームでこれを残そう、残さないとかは考えているか。
 「投げ方で軽減できる範囲がどの程度なのか、球速との因果関係が結構強いと思うので。例えば160キロ投げるのと同じ投げ方じゃなかったとして、160キロ投げられるのがどの程度動き方によって軽減できるかは正直クオリティーの方が僕の感覚ですけど、どの投げ方というよりかはしょうがない部分がある。そのクオリティーをどの程度保証していくかというか、1試合の中でマネジメントしていくかっていう方が、ケガをしない観点で見ると大事かなと思います」

 ――負担を軽減できるフォームがあるとするなら、それを可能とする体にするために取り組んでいることは?
 「それはやっぱり全体で分散していくしかないと思うので。昔で言えば、例えば下半身で投げなさいよみたいなことが感覚的に言えばそうなるんでしょうけど。それを全体で分散していく。投げ方によってはどこかに頼って投げていくこともありますし。球速とかに関して言えば、どちらかといえば動き方もそうですけど、イメージというかこういうふうにいけそうだなというイメージがあれば、どんな投げ方でも意外に速く投げられると思うので。それを効率良く分散していく投げ方というのは、大事なんでしょうけど、昨季も言いましたけど、クオリティーが上がるとどうしても負担が出る場所があるのかなと思うので」

 ――打撃に関して、最初の構えが大事だと話していた。力を伝えるための最後の場所が右腕になると思うが、どうすれば納得のいく打球が打てる?
 「打球の角度自体はスイング軌道で決まるとは思っているので、そのスイングの軌道は構えから決まっています。なので、構えが大事だっていうのが僕の考え方ではあるので。構えが決まれば軌道もよくなるし、力の伝わるスイングになるしっていうところですね」

 ――いつも打撃の最後に構えを確認するのは自分の考えを整理するため?
 「そうですね。直後じゃないと、今のがどうなっていて、どういうふうな見え方で、軌道で振った方がいいのかってイメージしておかないと。やった直後が一番落とし込めるかなと思います」

 ――クリケットのバットは通常のバットより太いが、使う効果は?
 「クリケットのバットは面になっているので、面で捉えていくというか。どちらかというと体を振って、(好調になる前はバットを)返しているのが早いスイングではあったので、握った時に練習の一環として良さそうだなと思ったのでやりました」

 ――昨季との違いとして、グラウンド外では奥さま、愛犬がいる。生活の変化は。
 「基本的な生活のリズムは変わっていないです。ギリギリまで寝て来る感じなので、基本的には変わっていないですけど、ここ数週間いろいろあったので、隣に誰かいるかどうかはだいぶ違う。そういう意味ではいてくれてよかったなと思うときはあったかと思います」

 ――食事は以前自分で食べてからきたが、結婚して食生活は? 
 「今はいろいろ今回のあれでもそうですけど、決まっていたことをいろいろ変えなきゃいけなかったりとかしているので、まだそんなに生活の基盤ができていない。リズムができていない。今は普通に作ったりとかはなくて、何か頼んだりということで食事はしています」

 ――現在、メジャー通算173本塁打まできているが、松井秀喜さんの日本選手最多の175本への思いは?
 「もちろん早く打ちたいなって。そこまでというより次の1本、次の1本っていうことだと。シーズン中は特にそうだと思うので。今日もし打ったら、また明日打てるように。その次の日もその次の日もっていう感じなので。もちろん特別な数字ではあるので早く打ちたいなと思います」

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