辻発彦氏 佐々木の初回から“圧”をかける投球が見たい

[ 2024年4月8日 05:29 ]

パ・リーグ   ロッテ5―2オリックス ( 2024年4月7日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>先発の佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 【辻発彦氏 視点】佐々木は勝つには勝ったが、エースとしては物足りない投球だった。

 立ち上がりから体が開き気味でフォークが抜けるし、直球は威力がない。初回1点を簡単に奪われた直後、打線が追いついてくれたのに2回も福田に甘いフォークを打たれて再び勝ち越される。エースなら絶対に先に点をやらないという姿勢を見せてほしい。野手目線で見て、序盤の佐々木からはそれが全く感じられなかった。

 3、4回はスライダーを交ぜながら何とか乗り切り、逆転してもらった直後の5回からは直球の出力を上げて押し込めるようになった。今年の佐々木は1年間ローテーションを守ることと、先発して長いイニングを消化することを求められている。

 そのため序盤は出力を抑えているのだろうが、それは違うと思う。打者は初回から160キロでガンガン攻められた方が嫌だし、変化球への対応も難しくなる。今年の佐々木にはそういった“圧”が足りない。序盤を抑えてこそ試合を支配できるし勝ち星もついてくる。次回登板、攻めの投球を期待している。

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