モイセエフの一発 野球になじみなかったロシア出身の両親も見届けた

[ 2024年3月20日 06:15 ]

第96回選抜高校野球大会第2日第1試合   豊川4-11阿南光 ( 2024年3月19日    甲子園 )

<豊川・阿南光>一塁側アルプス席で応援するモイセエフ家の(右から)三男・アルチョームくん、母・アンナさん、四男・キリルくん、父・セルゲイさん(撮影・河合 洋介)
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 【記者フリートーク】ロシア出身で野球になじみのなかったモイセエフの両親は、ニキータの新バット1号を一塁側アルプス席から見届けた。小1で野球を始めた次男を支えようと、野球のルールから勉強。練習の補助を続けてきた父のセルゲイさんは、今は打撃投手も務める。母のアンナさんは、幼少期に「甲子園に行きたい」と話す息子との会話から、この球場を知った。

 三男のアルチョーム君と四男のキリル君も現地で応援。小3の三男は、少年野球チームに所属していたものの「土日はニキータの試合を見たいから今はチームに入っていないよ」と個人練習に励む。キャッチボールを見たことがある長谷川監督は「本当に才能がある。豊川に入ってもらおうと交渉を始めました」と真顔で話す。「新バット1号の弟」として、豊川のユニホームを着て甲子園に立つかもしれない。(アマ野球担当・河合 洋介)

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