ドジャース・大谷の存在は海外でも人々の生きる喜びに がん克服のカールソンさんも感謝

[ 2024年3月12日 01:30 ]

大谷とハイタッチをかわすカールソンさん(撮影・白鳥 佳樹)
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 【ヤナギタイムズ】日本ハム時代の13年12月からドジャースの大谷翔平投手(29)を本格取材し、TBS系情報番組「ひるおび」、「ゴゴスマ」などに随時出演する本紙MLB担当・柳原直之記者(38)の連載コラム「ヤナギタイムズ」。今回は病と闘う人たちの精神的な力となっている大谷の存在に迫った。

 ドジャース―ダイヤモンドバックスの2回表終了後。地元アリゾナ州の病院がステージ4の前立腺がんを克服したトーマス・カールソンさん(72)を表彰するイベントが開催された。本塁付近で家族らと表彰され、打席で“エアホームラン”も披露。ベースを一周し、三塁線に並んだ大谷らド軍、一塁線に並んだダ軍ナインとハイタッチも交わした。

 カールソンさんは「翔平に“ありがとう”と伝えたら“どういたしまして”と笑ってくれた」と明かし「人生で最も大きな出来事の一つ」と感激した様子だった。同イベントは13年から始まり、がん検診への意識を高める狙いがある。最後は37歳の時に血液のがんを発症して克服したデーブ・ロバーツ監督と抱き合い感謝を伝えた。

 大谷は5年前の19年1月、兵庫県生まれで重い心臓病で大阪府内の病院に入院していた川崎翔平ちゃん(当時1歳)と面会。2カ月後の3月に天国へ旅立ったが、家族の精神的な力となり、支援活動も前進した。その存在は、海を越えても人々に生きる喜びを与えている。

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