日本ハム・浅間 実戦5試合連続安打 激戦区の外野争いに名乗り

[ 2024年3月10日 06:00 ]

オープン戦   日本ハム3―3楽天 ( 2024年3月9日    静岡 )

<楽・日>9回、浅間が右前打を放つ(撮影・篠原 岳夫)
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 日本ハムの浅間大基外野手(27)が9日の楽天とのオープン戦(静岡)で実戦5試合連続安打を放った。9回無死一塁で加藤豪将内野手(29)の代打で出場し、右前打をマーク。これでオープン戦は5試合に出場し、10打席以上与えられた選手の中ではチームトップの打率・500。激戦区の外野手争いに名乗りを上げた。

 プロ入りから度重なる故障で苦しんだ。それでも、21年には規定打席に到達するなどレギュラーとして1年間戦った。誰よりも経験と場数を踏んできた浅間はひと味違う。巡ってきたチャンスをしっかりとものにしたのは、1点リードで迎えた9回無死一塁だった。

 「まあ(途中出場に)慣れたとは言わないが、それなりに経験はあるので」

 代打での出場にも冷静だった。楽天6番手・則本にフルカウントと追い込まれながら、最後は内角直球に反応。捉えた打球は一、二塁間を鋭く破り、この回追加点を呼び込む貴重な一打となり「ヒットゾーンに飛ぶということはいい形で打てている証拠」と、胸を張った。

 昨年2月のオープン戦で負った左くるぶし骨折から復活を目指す今季、キャンプは2軍スタートも実戦で結果を残した。オープン戦は5試合に出場し12打数6安打。10打席以上与えられた選手ではチームトップの打率・500をマークし「1打席に対する考え方、集中力の持っていき方が凄く冷静にできている」と分析する。

 「昔はあいつが打ったから、こいつが打ったからとか思っていたが今は冷静に。大人になりました」と浅間は言う。敵は己の中にあり。かつて外野のレギュラーを誇ったプライドを懸け、開幕スタメンを奪い返す。(清藤 駿太)

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