ソフトB栗原「振ってる感覚がいい」 完全復活へ3打数3安打1打点と大暴れ

[ 2024年2月28日 06:00 ]

練習試合   ソフトバンク4ー0ロッテ ( 2024年2月27日    アイビー )

 <ソ・ロ>2回、激走で三塁打とした栗原(撮影・成瀬 徹)
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 ソフトバンクの栗原陵矢内野手(27)が27日、球春みやざきベースボールゲームズ・ロッテ戦(アイビー)に「7番・三塁」でスタメン出場。6回の右前適時打を含む3打数3安打1打点の大暴れを見せた。直近2年はケガに泣かされたが実績は申し分ない。今季の目標に100打点を掲げる背番号24が完全復活を果たし、打線の得点力を大幅にアップさせる。

 栗原のバットが快音を響かせた。2回、右翼線への当たりを放つと一気に三塁へ。その後も止まらず3打数3安打1打点の大暴れだった。

 「バッティング練習が良くなってきたので、それは自分の中では納得しています。結果は相手投手がいることなので分からないですけど、自分が振ってる感覚がいいのが一番かなと思っています。特打でやっていることを意識してやっている感じですかね」

 4回の第2打席でも右前打で出塁すると、見事に盗塁を決めた。元気いっぱいにグラウンドで躍動した。「盗塁は良かったですね。シーズンにほしかったですけどね。今日はよく走りました。ゆっくりと寝ます」とニッコリ笑みを浮かべた。

 22年3月に左膝前十字じん帯断裂などの重傷でシーズンを棒に振り、昨年8月は右手有鉤(ゆうこう)骨骨折と、ここ2年は不運にも故障に泣かされた。ただ、21年に全143試合に出場して打率・275、21本塁打、77打点をマークした実績を持ち、昨季の開幕戦は4番を張った。ここ一番での勝負強さも光る。今季は全試合出場に加えて「100打点」が目標。打線の並びに関しては、首脳陣がさまざまなパターンを試している最中だが、近藤、柳田、山川、ウォーカーと中軸候補が重厚な中、この日は「7番」を打ったように後ろに控えるポイントゲッターとしての役割にも期待がかかる。

 ここまで対外試合に入ってからはヒットが出ていなかった。ただ、小久保監督は25日の韓国・斗山戦(アイビー)後の特打で兆しを感じたという。「一昨日の特打がこの春で一番良かった。僕の見た感じと、あいつの感覚を今日話したら同じだった。振れ出しているなという印象を受けた」と証言。さらに「そういう時に結果がついてくると、やってきたことが間違いではなかったと自信につながりますよね。彼の場合はシーズンで20本以上、打った実績がある。中距離打者としての期待は大きい」とうなずいた。

 山川の加わった強力打線は今季の大きな武器だ。さらに栗原が完全復活を果たし、得点力アップのキーマンとなる。 (木下 大一)

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