阪神・前川、西勇から豪快仕上げ弾 野手MVP有力候補が進化証明「力感なくいい感じの打球が打てた」

[ 2024年2月27日 05:15 ]

西勇(左)からサク越えを放つ前川(撮影・北條 貴史)
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 充実したキャンプの総仕上げにふさわしい豪快アーチだ。阪神・前川がベテラン西勇の144キロ直球をバックスクリーン右に運んだ。防球用“アレ・ネット”直撃の柵越えに、スタンドからも拍手が起こった。

 「あまり力感なく、いい感じの打球が打てた。球種は分かっていたので、そりゃあ、ある程度打たないと。分かっていて打てなかったら、ひどいので」

 下半身をしっかり使っているから、力を入れなくても打球が伸びる。西勇から安打性5本、岩崎から2本。19日のフリー打撃ではゲラの内角直球をライナーで右翼フェンスに直撃させた。剛にも柔にも対応できるスイングが前川にとっても、チームにとっても収穫だ。

 「実績ある投手の球を打席で見たことは良かった。同じ軌道から落ちたりする。そういう見極めがこれからは大事になる。守りを含め、これからドンドンうまくなりたい」

 キャンプ打ち上げとなる27日に岡田監督が明らかにする野手MVPの有力候補。進歩を加速させ、開幕に向かう。(鈴木 光)

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