阪神・及川、先発テスト“及第点”3回1安打零封 岡田監督「見ての通り、今日も良かった」

[ 2024年2月25日 05:15 ]

オープン戦   阪神0-1ヤクルト ( 2024年2月24日    浦添 )

<オープン戦 ヤ・神>阪神4番手・及川(撮影・岸 良祐)
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 今キャンプ初日に安藤投手コーチから先発転向を告げられた阪神・及川が、“先発テスト”と言える登板で3回1安打無失点と好投した。

 ヤクルト戦の6回から4番手で登板。先頭の浜田に与えた四球を「大反省」と悔やんだ半面、「久しぶりの3イニングだが、疲労感なく投げられた」と手応えも口にした。「そういうことやろうな」と配置転換を認めた岡田監督からも「見ての通り、今日も良かった」と及第点を与えられた。

 「(浜田への四球は)フルカウントからの最後の1球が粘り切れなかった。その後は、ある程度修正できた」

 投げるたびに評価を上げている。18日広島戦でも2回完全投球。そしてこの日は、今春最長の3イニングをきっちりと投げ切った。7回は1死から武岡に左二塁打を浴びるも後続を断ち、最終8回は10球で3者凡退。2死から相対した右の北村拓には、直球、ツーシーム、スライダーと全て異なる球種を徹底して低めに集めて空振り三振に斬った。0―1の試合後半という厳しい展開でもゼロを並べ、自らの役割を全うした。

 「感覚よく投げられている。もう少しキャンプの疲れも取れたら、もう少し質のいい球もこれから出てくる」

 打ち上げ直前の疲労がピークのタイミングながら、直球の最速も148キロと腕は振れている。だが及川は本音も吐露した。体に染みついた「リリーバー」の習性か、迷いなく腕を振れるのは、今では3イニングが限界だという。

 「3イニングまでは何とかなる。5イニングになると、まったく違ったものになるので、それが自分の中では分からない」

 1軍での先発は、昨年の優勝決定翌日の9月15日広島戦のみで、その際も2イニングで降板した。「次は5イニング?まだ分からない」と及川。現状は有事に備えた先発要員、そして本職の中継ぎもこなせる“ジョーカー”として、スタミナ強化も含めた鍛錬を進めていく。(八木 勇磨)

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