伊東勤氏 ロッテ監督最初の仕事はベテランの特権はく奪「俺はポジション空ける性格じゃない」と通達

[ 2024年2月17日 17:03 ]

ロッテ監督時代の伊東勤氏が井口(右)とグータッチ
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 西武黄金期の名捕手・伊東勤氏(61)が、江本孟紀氏のYouTube「エモやんの、人生ふらーりツマミグイ」に出演。ロッテ監督時代の苦労と喜びを明かした。

 2012年オフ、重光昭夫オーナー代行(当時)に要請され、ロッテ監督に就任する。

 伊東氏は「僕が一番にやらないといけなかったのはベテランたちをどうするか」と振り返った。

 当時のロッテにはサブロー、井口資仁、福浦和也、里崎智也ら人気も実績あるベテランが多く残っていた。

 江本氏は「これが一番監督の難しいところ」と世代交代こそ手腕が問われると指摘した。

 伊東氏は「僕は外から来た人間だったのでやりやすかった」と明かした。

 投手も含め10人くらいのベテランを監督室に呼び、「ここまでのロッテに対する功績は認めるし、これからも必要な戦力だと思っている。だけど俺はポジション空けてここに入りなさいという性格じゃない。勝負して勝ってくれ。勝ったら優先的に使う」と、横一線で見直すことを通達した。

 当時、どうしても若手が遠慮していた。私生活はいいが、グラウンドでは(ベテランを)蹴落とさないといけないという意識を浸透させた。

 伊東政権下、ロッテは5シーズンでAクラス3度。ソフトバンク全盛の時期で球団への補強要請も通らなかったが「やりがいはあった」と振り返った。

 「あの戦力で頑張った」とよく言われるという伊東氏だが「あの戦力でも勝てる試合がある」と、勝負師らしい答えを返すという。

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