日本ハム・上原 15日のDeNA戦で「初球ストライク率60%以上」を自らノルマ

[ 2024年2月14日 06:00 ]

<日本ハム春季キャンプ名護>ブルペンで投げ込む上原(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムの左腕・上原健太投手(29)が15日のDeNA戦(宜野湾)に先発する。ローテーション入りを狙い、沖縄・名護キャンプで奮闘する9年目は、投手陣のチーム方針「初球ストライク率60%以上」の意識を持つ。昨季自己最多101回1/3を投げたが4勝7敗に終わった。今季はFA権を行使せずに残留した加藤貴之投手(31)、オリックスからFA移籍で加入した山崎福也投手(31)らと左腕王国を目指す。

 毎年、大きな期待を背負う15年のドラ1左腕が初の対外試合を前に、ブルペンで最終調整を行った。11日は117球を投げたが、この日は33球。出力をセーブしながら、直球や変化球を投げる感覚を大切に投げ込んだ。

 「今日は超普通で前回の方が良かったが、あまりいいイメージを持ちすぎても…。(試合では)まずはテンポ良く、ストライクゾーンで勝負できるように無四球だけを考えたい」

 今季は、投手陣の開幕前のチーム方針に初球のストライク率60%以上を掲げる。就任2年目の建山投手コーチが大リーグ時代に初球のストライク率のデータがあったことから、チームに導入。「初球は大きな分かれ道になる。四球も減らしたい。(開幕前の)今はど真ん中に投げて本塁打を打たれてもいいという取り組みで必ず60%以上を上回るように」と1、2軍の全投手に意識づけしている。

 これまでカウントを悪くして乱れることもあった上原は、その取り組みに対し「(初球)打たれても気にはしなくなる。意識といいイメージを持ちたい」と効果は大きい。7日の紅白戦では2回無安打無失点も1四球。「試合を重ねると、いい時と悪い時の指標になる」と語った。

 沖縄県うるま市出身。キャンプ中の休日には地元の名物・沖縄そばを食べて英気を養った。「元々好きなのでいいですよね。体に合っている。沖縄生まれで良かったなと思う」と笑った。今年こそ、沖縄での土台づくりの成果を、北の大地で証明する。(武田 政樹)

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