日本ハム・レイエス 大谷級スコアボード越え160メートル弾 万波絶句「マジでヤベえって感じ」

[ 2024年2月7日 06:00 ]

フリー打撃で場外弾を放つレイエス(撮影・高橋 茂夫)
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 大谷以来の衝撃だ。日本ハムの新外国人のフランミル・レイエス外野手(28=前ロイヤルズ)が6日、沖縄・名護キャンプのフリー打撃でスコアボードを越える推定飛距離160メートルの超特大弾を放った。ドジャース・大谷翔平投手(29)が日本ハム時代の17年キャンプで放って以来の名護でのスコアボード越え弾。メジャー通算108発男が本領を発揮した。

 衝撃音を残した打球は、真っすぐにセンター方向にぐんぐんと伸びた。高さ約20メートルのスコアボードを越え、場外へ消えた。新外国人・レイエスが右打席から放った強烈なアーチは、球場後方に広がる白砂の「21世紀の森ビーチ」に着弾する160メートル弾だった。

 「凄く良かったけど、何本柵越えしたとかはあんまり気にしていないし、自分がどれぐらい飛ばせるかは分かっている。しっかりと距離を出せたのは良かった」

 キャンプ第2クールの初日。ここまでは向かい風の影響もあり、本来の飛距離は出せていなかった。だが、この日は54スイングで6本の柵越え。名護キャンプでのスコアボード越えの一発は、日本での最終年だった大谷が17年に放って以来だった。改修工事を経て20年に一新されたスコアボードの高さは、当時とほぼ変わらず大谷級の一発。右翼を守り打球を見送っていた万波も「エグかったです。マジでヤベえって感じ。絶句」と口をあんぐりとさせた。

 1メートル96、120キロの巨漢。メジャー時代の愛称も、米マーベル映画「ファンタスティック・フォー」に登場する岩のような見た目の怪力男「ザ・シング」のスペイン語名「ラ・モーレ」。打撃では愛称のような怪力を見せたが、実は真面目な性格だ。米国では5球団ほどからオファーがあったが、常に礼儀正しく謙虚にプレーする日本野球に興味を持って来日。一塁や三塁の守備練習にも懸命に取り組んでいる。

 新庄政権3年目を迎える今オフは例年にない大型補強に成功。4日の紅白戦では新守護神候補の右腕・ザバラが161キロをマークするなど期待は高まる。メジャー通算108発男は、7日の紅白戦で来日初実戦に臨む予定。「凄く楽しみ。紅白戦が何回かあって、早く自分もそこに立てないかなと思っていた」と怪力男が今度は実戦で、本領を発揮する。(田中 健人)

 ◇フランミル・レイエス 1995年7月7日生まれ、ドミニカ共和国出身の28歳。11年にパドレス入団。18年にメジャー昇格し、シーズン中にトレードでインディアンスに移籍した19年に37本塁打をマークした。カブス、ロイヤルズを経て、昨年5月に自由契約。1月8日に日本ハム入りが決まった。メジャー通算成績は548試合で打率・249、108本塁打、285打点。1メートル96、120キロ。右投げ右打ち。

 ≪新外国人でMLB通算100本塁打以上は3人≫今季の新外国人野手でメジャー通算100本塁打以上を記録しているのは3人。最多は巨人のオドーアで178本。左の大砲はレンジャーズ時代の16年に自己最多の33本を放ち、計3度の30本以上をマークしている。続くのは西武・アギラーで114本。108本のレイエスは3番目だ。

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